「きょう、悲しい出来事がありました」 個人経営の寿司店からの『お願い』
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※写真はイメージ
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家が個人経営の寿司店だという、りんご飴(@sweet_rainy_)さん。
職人であるお父さんが作った寿司を、お客さんの元に運ぶ…りんご飴さんも、店員の1人として日々勤しんでいるといいます。
しかし、ある日『悲しい出来事』に遭遇してしまったそうです。
個人経営の寿司店からの、切実な『お願い』
りんご飴さんは、自身のTwitterでこのように投稿しました。
私の家は、家族だけで経営している小さな寿司店です。今日は、団体予約が入っていました。
団体客が来店してすぐ、「人数が増えた」といわれました。
1人2人ならすぐ準備ができると思っていたのですが、テーブルを追加しなければいけないほどの人数でした。
料理の下準備はしていたのですが、人数が増えたため、料理に少し遅れが出てしまったのです。
急な人数変更によりバタついていたところ、「まだ料理は出ないのか」と急かされました。
「寿司の握り手は父1人なので、時間がかかる」とお伝えしても、何度も急かされ…。
来店した団体客から「人数が増える」といわれ、急きょ対応せざるを得なくなった、りんご飴さんたち。
予約した人数に減増があった場合、事前にお店へ連絡をするのがマナーです。お店側は、予約通りの人数で下準備をしているのですから。
にも関わらず、団体客はしつこく料理を急かしてきたといいます。
急いで料理を仕上げ運んでいったものの、客たちが立ち上がり、道を塞いでいました。
「すみませんが、通していただけませんか?」と声をかけても、こちらを一度見るだけで、避けてはくれません。
なんとか料理を出そうと手を伸ばして置いても、急に手を出してきて、何度も料理をこぼしそうになりました。
その団体のお客様たちは2階にお通ししたのですが、椅子をドタバタと動かし、ドスドスと音を立てて歩くため、1階のお客様に「うるさい」と指摘されてしまいました。
「ほかのお客様のご迷惑になりますので…」とお伝えしても、改善されることはありませんでした。
※写真はイメージ
3時間ほどしてお帰りになられ、片付けをするために2階に上がってみれば、ひどい有様でした。
どの料理も1口2口しか手をつけていない人。
握りのネタだけ食べて、シャリを残している人。
灰皿があるにもかかわらず、料理の皿の上に吸殻を捨てている人。
出した飲み物は、半分以上残っていました。
あまりにもヒドい振る舞いに、りんご飴さんはショックを受けました。
そして、投稿を読んだ人たちへ、こう呼びかけました。
最近Instagramで、見た目が可愛い食べ物の写真を上げて、食べずに捨てる…といった投稿をよく見かけます。
「非常識」と大人はいいますが、Instagramもしないし、外食で一切食べ残しをしない私にとってみれば、今回の客も同類です。
回転寿司でシャリを残す行為が増えているようですが、私たちは推奨していません。
シャリを残すくらいなら、握りをそのまま残してくれたほうが、まだいいです。
私が店の手伝いをして、そろそろ5年になりますが、いままで捨ててきた食べ物は何十キロ、何百キロ。下手したら、何トンの領域だと思います。
個人経営の小さなお店ですらこの有様ですから、団体客を多く引き受ける店は、もっと廃棄しているに違いありません。
いま一度、自分の食べ物に対する考えを改めてください。
「お金を払っているんだから」など、そういう話ではありません。いろんな人の手間暇がかかって作り上げられた料理なんです。
食べ物に、作った人に…関わった人たちすべてに感謝しながら、召し上がってください。
「食べ物があることが当たり前の現代だけど、感謝を忘れてしまわないようにしてほしい」とコメントする、りんご飴さん。
お客さんに食べてもらうためにお父さんが作った寿司を残され、きっといつもつらい思いをしているのでしょう。
りんご飴さんがいうように、こういった『悲しい出来事』は、多くの店で起こっているはずです。
※写真はイメージ
寿司に限らず、食べ物は大切な命です。そして、人の口に運ばれるまでに、多くの人が手間暇をかけています。
『食べ物を食べられることは、当たり前のことではない』…そのことを忘れず、感謝の心を持って生きていきたいですね。
[文・構成/grape編集部]