お茶出しのマナーを徹底解説!会社やビジネスで使える方法やポイントをご紹介
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お茶を出す際は、基本的なマナーを押さえておくことが大切です。
なかには来客対応や会議などで、どのタイミングでどのように出せばよいのか迷った経験がある人もいるのではないでしょうか。
正解を知ることで自信を持って対応できるようになりますが、もっとも大切なことはお客様への心遣いです。
本記事ではお茶出しの所作と、注意すべきポイントについて分かりやすく解説します。場面に合わせて、気遣いが伝わる対応を身につけましょう。
お茶の淹れ方から退室までお茶出しの流れを分かりやすく解説
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お茶の淹れ方から出し方、そして退出までにはそれぞれ基本的なマナーがあります。
まずは一連の流れとポイントを確認しておきましょう。
お茶を淹れる
お茶出しの第一歩は、丁寧にお茶を淹れるところから始まります。
来客用としておすすめのお茶は煎茶です。おいしいお茶を淹れるためには、ちょっとしたコツを意識するだけで味や印象が大きく変わることも。
まず1人あたりティースプーン1〜2杯程度、2〜3gの茶葉を急須に入れます。
次に湯のみにお湯を注いで温め、その間に急須へ70〜90℃のお湯を注ぎ、30〜60秒蒸らしましょう。湯のみが温まったらお湯を捨て、お茶を60〜90cc程度ずつ順番に注ぎ分けると、全員分の濃さが均等になります。
お茶を注ぎ終えたら、水滴やこぼれがないかを確認し、濡れている場合はふきんで丁寧に拭き取りましょう。
また、お盆にお茶を載せる際には、茶托と湯のみを別々に置くのが基本です。セットした状態で運ぶと不安定になりやすく、こぼれてしまう可能性があります。ふきんを1枚添えておくと、万が一の際にも安心です。
入室前にノックして声をかける
入室時は最初に、ドアの前でお盆を片手に持ち替えます。空いている手で、静かに3回ノックをしましょう。
ノックの音は大きすぎず、しかし中にいる人にはっきり伝わる強さが理想です。
ノック後に数秒時間をおいて「失礼いたします」と声をかけ、状況をうかがってから部屋に入ります。会話中の場合でも、タイミングを見計らって声をかけることが大切です。
もし、ドアがない部屋にお茶を持っていく場合はノックで知らせることができないため、一声かけてから入室しましょう。
入室後はお盆を置き、お茶出しの準備をする
入室したら、まず軽く会釈をします。その後は、お茶を出す準備をしましょう。部屋にサイドテーブルがある場合は、お茶を出す前にお盆を置いても問題ありません。
近くにお盆の置き場が見当たらない際は、入り口に近い下座側のテーブルの端を使います。その際は「失礼します」と、ひと言伝えてからお盆を置きましょう。
どうしても置くスペースが確保できない場合は、お盆を手にしたままでも構いません。
来客優先で順番にお茶出しする
お茶出しは、上座にいる役職の高い客から出すものと覚えておきましょう。相手の役職が分からない場合は、上座の客から順番にお茶を出します。
出す位置は右後方からが望ましいですが、狭くて余裕がない場合は「正面より失礼いたします」と声をかけて正面から置いても構いません。ただし相手が話している時は、声をかけず目礼にとどめましょう。
湯のみの模様が客から見て前になるように向け、木製の茶托は木目が左右に通るように置きます。置く場所がなければ「こちらでよろしいですか」と確認して、空いている場所に置いてください。
すべての客へのお茶出しが終わったら、続いて自社の人にもお茶を出します。自社の場合も、お茶出しは役職の高い順からです。
一礼してから退出する
すべてのお茶を配り終わったら、ドアを背にして客のほうを向き「失礼いたしました」と一礼してから部屋を出ます。
男性ならお盆を左に抱え、左手で軽く支えるのが基本とされています。女性の場合は、身体の前側、腰の高さあたりで両手の指をそろえて持ちましょう。
退室後は、扉を閉める前にもう一度客へ向き直り、おじぎをするのが望ましい所作です。最後まで礼を尽くす姿勢が伝わります。
お茶以外の飲み物を出す際のマナー
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来客時の対応では、お茶以外の飲み物を準備することも珍しくありません。
ここではペットボトルやジュース、コーヒーなど、種類に応じた出し方のマナーを確認しておきましょう。
ペットボトルのお茶を出す場合
最近では感染症対策として、ペットボトル飲料をお茶の代用として利用する場面が増えています。ペットボトルでも問題はありませんが、必ず未開封の状態で提供しましょう。
紙コップを用意し、ペットボトルの上に軽くかぶせておくと、ほこりの混入を防ぐことができ衛生的です。感染症対策の視点からも好まれる対応で、相手への気遣いとしても有効でしょう。
冷たい飲み物を紙コップやグラスで出す場合
気温が高い季節には、冷たい飲み物のほうが喜ばれることもあります。
飲み物を出す際は、水滴が机に付かないよう、グラスや紙コップの下にコースターを敷くとよいでしょう。特に商談の場では、書類や契約書が置かれていることもあり、濡れないよう気を配ることが大切です。
提供時には、客の右後ろから回り込み、コースターを敷いてからグラスを置きます。順番に1人ずつセットしていきましょう。ストローなどが必要であれば添えます。
コーヒー、紅茶を出す場合
コーヒーや紅茶を出す時は、カップの取っ手やスプーンの持ち手を右手側に向けるのが一般的です。左利きの客には、左手側にセットするとよい印象を与えます。
砂糖やミルク、スプーンは、ソーサーの手前にそろえて置きましょう。運ぶ時は、お茶と同様にソーサーとカップを別にしてお盆に載せると安定しやすくなり安心です。
お茶出しで気を付けたいマナーのポイント
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お茶出しでは手順だけでなく、その場の対応力も問われます。
ここでは、状況別に気を付けたい所作や配慮のポイントを見てみましょう。
菓子やおしぼりを添える際の注意点
菓子はお茶の左側に静かに置きます。おしぼりはお茶の右側です。
菓子はお茶より先に出しますが、右側に余裕がなく左側から出す場合はお茶が先でも問題ありません。
順番にかかわらず、先に置いたものの上を、ほかのものが通らないよう注意しましょう。菓子は個包装のものを選ぶと手に取りやすく、感染症予防や持ち帰りにも適しています。
「お茶はいりません」といわれた場合の対応
客から「お茶はいりません」と伝えられた場合はその意向を尊重し、無理に出さないのが基本です。
求められていない状況であれば、静かにそのまま下げ、気持ちよく過ごしてもらえるように配慮しましょう。
ただし、会社によっては断られても形式的にお茶を出すよう決まっているケースもあるため、事前に社内のルールを確認しておくと安心です。
お茶が足りない、こぼした場合のマナーに沿った対応
お茶を提供している時に、予期せぬ事態が発生する可能性があります。
例えば、用意したお茶が不足していると気付いた際は、ある分だけ上座の来客から順番に配り、客に行き渡ってから自社側の上座へ出してください。
その後「後ほどお持ちいたします」とひと言添えて下がり、再度持参する際には「お待たせいたしました」と丁寧に伝えます。
お茶をこぼしてしまった際には「申し訳ございません」と謝り、すぐにふきんで拭きましょう。書類や客の衣類の汚れを確認し、問題がなければ新しいお茶を用意します。
長時間の会議で2杯目を出すタイミング
長時間の会議では、おかわりの有無にも気を配りましょう。
一般的には30分ほどで交換するとされていますが、会議の多くは1時間単位で進行するため、タイミングには注意が必要です。
本題に入っている可能性が高い30分ではなく、開始から1時間以上経った頃に様子を見て出すのがよいでしょう。
「2杯目のお茶をお持ちいたしました」と伝えることでよい印象を与えます。会議の進行を妨げないよう、参加者の様子を見ながら静かに行動しましょう。
葬儀や法事、職人さんへのお茶出しマナー
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家庭でも来客へお茶を出す場面があります。
例えば葬儀や法事の際にお坊さんへお茶出しをする場合は、お坊さんが到着した時と読経後に出しましょう。
お盆のまま出すのはマナー違反ですが、やむを得ない場合は一人用の小盆に載せ「お盆のままで失礼します」とひと言添えると丁寧な印象を与えます。
菓子を一緒に出すのが望ましいですが、読経直前で食べる時間がなさそうな場合はお茶のみでも構いません。その場合は、読経の後にお茶と一緒にお菓子を出すとよいでしょう。
ほかにも、家の工事などで訪れる職人さんへのお茶出しは義務ではありませんが、出すことで感謝される場面もあります。
職人さんへのお茶出しの提供目安としては、10時、正午、15時の休憩時に合わせるのがよいでしょう。菓子は食べやすく傷みにくいものを選びます。最初にペットボトルと菓子を「ご自由にどうぞ」と出すのも一案です。
お茶出しはマナーよりも気遣い!心が伝わる振る舞いを
お茶出しで本当に大切なのは、形よりも相手を思う気遣いです。『タイミングを見て静かに出す』『ひと言添える』といった小さな配慮が、相手に安心感を与えます。
マナーにとらわれすぎず「今、相手にとって心地よいのは何か」を考えることが、信頼や好印象につながるでしょう。
お茶出しに自信がない人は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
[文・構成/grape編集部]