写真家「感嘆しながら撮影しました」 8月、岩手県の夜空に浮かんでいたのは…
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かわいらしい2匹の“ウサギ”の横に? まん丸ビジュアルの正体に「躍動感がすごい」「見入ってしまった…」2025年9月8日未明、約3年ぶりの皆既月食が全国各地で観測されました。おにぎり劇場(@mZHtgivNQr33RCL)さんは、月をモチーフにしたおにぎりを作って、同日を楽しんだようです。

【天体】皆既月食דネギ”みたいな流星 奇跡の1枚に「シュールで笑った」「最高すぎる!」山梨県を訪れ、皆既月食を見ながら写真を撮っていた、やさもさ(@yasa_mosa)さん。皆既月食と富士山を収めた写真をXに投稿すると、大きな反響が上がりました。美しい月と壮大な山の共演に加えて、もう1つ写り込んだ存在に注目が集まったようです。
おうし座にある、明るい星々の集まり『プレアデス星団』。和名では、『すばる』として知られています。
2025年8月17日の未明、岩手県で、『すばる』が織りなす幻想的な光景をカメラに収めたのは、写真家のKAGAYA(@KAGAYA_11949)さんです。
多くの人の心を震わせた、星空の1枚をご覧ください。
写っていたのは、月に星々が隠される『すばる食』という現象。
月光環の中、月に覆われていた複数の星が次々と姿を現す瞬間がとらえられていました。
KAGAYAさんは望遠鏡を用いて撮影を行ったそうで、この光景を「虹色のベールの中で、宝石がキラキラと輝き出すかのよう」と表現しています。
『すばる食』を写した1枚には、「こういう現象があるんだ!」「神秘的。初めて見ました」「なんて素敵なの。まさに『いとおかし』」という感嘆の声が寄せられていました。
写真家に聞いた、『すばる食』の魅力とは…
過去には『地球照』という現象の撮影に成功するなど、数々の『星空風景写真』を撮影してきた、KAGAYAさん。
grapeは、KAGAYAさんに、『すばる食』の魅力について話を聞きました。
――今回、撮影した写真で、特に気に入っているポイントはありますか。
『すばる食』が起こる時、満月の状態に近いと、月が明るすぎて『すばる』の星がよく写らないのですが、今回は下弦の半月だったので、『すばる』の星たちも写っています。
また、撮影中わずかな時間でしたが、月の周りに光環ができて、感嘆しながら撮影しました。
――実際に『すばる食』をご覧になって、いかがでしたか。
『すばる食』を見られるのは数少ないチャンスなので楽しみにしていました。
カメラで撮影しながら、双眼鏡でも眺めていたのですが、双眼鏡で星々のきらめきを見るのは、写真撮影とはまた違う楽しみがあります。
夜空に広がる現象は、ほんのひと時の儚いものだからこそ、心に刻まれるのでしょう。
『すばる食』もまた、記憶に残る天体からの贈り物なのかもしれませんね。
※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。
[文・構成・取材/grape編集部]