暑さで蚊はいなくなるのか? 殺虫剤メーカーに真相を聞いてみた!
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2025年の夏は、日本各地で歴代最高気温を記録するなど例年以上の暑さとなりました。
35℃以上を表す『猛暑日』が続いたことから、通常は夏に活発になる『蚊』でさえもあまり姿を見せなかったといわれています。
実際に「今年はあまり蚊に刺されなかった」という人がいるかもしれませんが、『猛暑』だと本当に蚊はいなくなるのでしょうか。
蚊が活発に動く気温とは?
そもそも、蚊はどのような温度や環境で活発に活動するのでしょうか。
殺虫剤を製造販売しているフマキラー株式会社(以下、フマキラー)では、日本に生息する3つの蚊の生態について、次のように解説しています。
家の中にも入ってくる『アカイエカ』は、約20~30℃の気温を好み、夕方から明け方にかけて活発に吸血します。
ビルや地下に生息する『チカイエカ』は、低温にも強く、活発に活動するのは夜間。
『ヒトスジシマカ』は、約25~30℃の気温を好み、明け方から昼前までと夕方に活動が活発化します。
蚊が活発に活動する条件は、種類によっても異なるものの、日本に生息する蚊は気温が30℃を超えると動きが鈍くなる傾向にあるのです。
日本に生息するどの種類の蚊でも『活発に動くのは気温30℃まで』のようです。
猛暑日は本当に蚊がいなくなるのか
そうなると『猛暑日は活動していない』ということになりそうですね。
しかし、フマキラーによると、そんなこともないようで…。
確かに、30℃以上の猛暑が続くと、昼間に活動する蚊の動きも停滞するでしょう。
ただし、蚊は家や建物の中にも潜んでいて、エアコンが効いた涼しい部屋や、日陰などではしっかりと活動しています。
猛暑だからといって蚊がまったくいなくなるわけではないようです。
むしろ、冷房をつけた涼しい自宅にいるほうが、蚊に刺されるリスクがあるかもしれません。
また今後、暑さが和らいで、約20~30℃に落ち着いた秋に蚊を見かける…なんて可能性もゼロではないでしょう。
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ちなみに、蚊は冬にはいないイメージがありますが、「『チカイエカ』はビルなどの屋内や温暖な地下で活動するため、冬眠もせず通年で活動します」とのことで、冬でも油断は禁物。
「寒くなってきたのになぜか蚊に刺された」という場合は『チカイエカ』かもしれません。
まだまだ暑い日が続く同年10月現在。日によっては蚊が動きやすい気温になるため、蚊取り線香や殺虫剤は念のため用意したほうがよさそうですね。
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[文・取材/大西トタン@dcp・構成/grape編集部]