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カマキリのオスメスの見分け方を解説!観察する際の注意点も紹介

By - grape編集部  公開:  更新:

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カマキリのオスメスの見分け方を解説!観察する際の注意点も紹介

※写真はイメージ

夏から秋にかけて、たくましい姿のカマキリを見かける機会が増えますよね。手に取って観察しているうちに、目の前のカマキリの性別が気になった経験を持つ人もいるかもしれません。

実は、カマキリのオスとメスを見分けるには、いくつかのポイントがあるようです。一見すると難しそうに感じるかもしれませんが、コツさえつかめば性別を見分けられるようになる可能性があります。

本記事では、カマキリのオスとメスの見分け方についてまとめました。幼虫の性別の見分け方や、観察する際の注意点も紹介します。最後まで読めば、カマキリの生態に関する知識が深まるでしょう。

カマキリのオスメスを見分ける方法

まずはオスとメスの特徴の違いを確認してみましょう。

見分けるポイント オス メス
腹の節の数 節が多い 節が少ない
尻の先の形 平らで小さな突起がある 先が割れて尖った形(産卵管あり)
体の大きさ 小さく細身でスリム 大きくがっしりした体形
触角の長さ 長い 短く細い

『腹の節の数』と『尻の先の形』が、オスとメスを見分ける判断材料といわれています。体の大きさや触角の長さには個体差があるため、あくまで目安として参考にするとよいでしょう。

腹の節の数を数える

腹の節の数を数える

※写真はイメージ

カマキリのオスとメスを見分けるうえで、腹の節を数える方法があります。 カマキリの腹側を見ると、しま模様の節があるのが確認できるでしょう。

一般的に、この節の数がオスとメスとでは異なるようです。オスよりもメスのほうが、腹節の数が少ないとされています。

尻の先の形を確認する

尻の先の形を確認する

※写真はイメージ

カマキリのオスとメスを見分ける際は、尻の先端の形にも注目しましょう。メスの尻は、先が割れているように見えるそうです。

一方、オスの尻の先は平らで、小さな突起があるように見えます。

メスは卵を産みつけるため、尻の先に『産卵管』と呼ばれる器官があるようです。そのため、尻の先が尖った形をしています。

オスの場合は『尾突起』と呼ばれる小さな突起があるのが特徴なのだとか。腹の節とあわせて確認すると、より確実に見分けられるようになるでしょう。

体の大きさを確認する

体の大きさを確認する

※写真はイメージ

オスとメスを並べて比較できる状況であれば、体の大きさも判断材料になります。一般的に、メスのほうがオスよりも大きいようです。

メスは、オスよりも腹が大きくがっしりとした体格をしています。一方、オスは体が小さく細身で、スリムな印象を受けるかもしれません。

ただし、栄養状態や成長具合によって個体差が出るため、大きさだけで判断するのは難しい場合もあります。

触角の長さを見る

触角の長さを見る

※写真はイメージ

オスとメスを見分けるには、触角にも注目してみましょう。オスはメスに比べて、触角が長いようです。メスの触角は、オスに比べると短く細い触角のものが多く見られます。

こちらも個体差があるため、ほかの見分け方と組み合わせて判断するのがおすすめです。カマキリの顔をじっくり観察する機会があれば、ぜひ触角にも注目してみてください。

カマキリの幼虫のオスメスを見分ける方法

カマキリの幼虫のオスメスを見分ける方法

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カマキリの幼虫も成虫と同じく、腹の節の数で見分けることが可能です。しかし、成虫に比べて体が小さく、節が見えにくいため、難易度は上がるでしょう。

幼虫の腹の節も、オスのほうが多いといわれています。脱皮を繰り返して大きくなるにつれて、節の数も分かりやすくなるでしょう。

もし幼虫の段階で性別を知りたい場合は、ルーペなどを使って拡大し、観察するとよいかもしれません。

カマキリを観察する際の注意点

カマキリを観察する際の注意点

※写真はイメージ

カマキリの性別を見分けるには、体を手に取ってじっくり観察する必要があります。安全にカマキリと触れ合うために、持ち方のポイントをおさえておきましょう。

カマキリを持つ時は、カマのある前脚に挟まれないように注意が必要です。首の後ろの胸の部分をそっと指でつまむように持つと、挟まれにくいでしょう。脚や羽を掴むとカマキリが驚いてしまうため、優しく接することが大切です。

万が一、カマで挟まれたり噛まれたりしても、カマキリは毒を持っていないため、慌てずに対処しましょう。

傷ができた場合は、清潔な水で洗い流してから、消毒してください。

カマキリのオスメスを見分けるメリットは?

カマキリのオスメスを見分けるメリットは?

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では、カマキリの性別を見分けることによるメリットはなんでしょうか。ここからは、カマキリのオスとメスを見分ける必要性について見ていきましょう。

繁殖に挑戦できる

カマキリの繁殖に挑戦するには、オスとメスのペアをそろえる必要があります。オスとメスを見分けられるようになれば、繁殖できる可能性が高まるでしょう。

無事に交尾が成功すれば、秋頃にメスが卵を産む姿を観察できるかもしれません。その卵が冬を越し、春になれば、数百匹もの幼虫が生まれます。

飼育しているカマキリの共食いを防止できる

カマキリを複数飼育する際に、注意したいのが『共食い』です。特にメスが、自分より体の小さいオスを食べてしまうことがあるのだとか。

オスとメスを見分けて、別々のケースで飼育することで、共食いを防ぐことが可能です。繁殖を目的としないならば、単独で飼育するのも安全な方法といえるでしょう。

カマキリのオスメスに関するよくある疑問

最後に、カマキリの性別に関して多くの人が感じる疑問について解説します。

オオカマキリやチョウセンカマキリも同じ方法でオスメスを見分けられる?

オオカマキリやチョウセンカマキリも同じ方法でオスメスを見分けられる?

※写真はイメージ

日本に生息するカマキリは、同じ方法で性別を見分けられることもあるようです。例えばオオカマキリやチョウセンカマキリは、メスのほうがオスよりも体が大きく、尻の形が違うなど、ほかの種類と共通する見分け方でオスメスが判断できるとされます。

ただし、体の大きさや触角の長さは個体差が出る可能性があるため、節の数も数えると正確性が増すでしょう。

メスは交尾後にオスを食べるの?

メスは交尾後にオスを食べるの?

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カマキリのメスは交尾中や交尾後にオスを食べてしまうことがあります。カマキリのメスがオスを食べてしまうのは、メスが産卵のために多くの栄養を必要とするためのようです。

しかし、メスが満腹の状態であったり、オスが素早く逃げたりした場合は、食べられないこともあります。

カマキリのオスとメスで寿命は違う?

カマキリのオスとメスで寿命は違う?

※写真はイメージ

オスとメスの寿命には、少し違いがあるようです。一般的に、オスのほうがメスよりも早く寿命を迎えるとされています。

オスは、メスに捕食されてしまうことがあることから、メスよりも寿命が短いようです。一方、メスは産卵という大切な役目が残っているため、オスよりも長く生きることが多いと考えられています。

卵を産み終えた後のメスも、やがて体力が尽き、冬を越すことなく一生を終えるようです。

カマキリをよく観察してオスとメスを見分けよう

カマキリのオスとメスを見分ける方法について、詳しく解説しました。

一般的に、確実性の高い見分け方は『腹の節の数』と『尻の先の形』を確認することのようです。加えて、体の大きさや触角の長さなども判断材料になります。

幼虫の判別は少し難易度が上がりますが、成虫と同じく腹の節の数で見分けることが可能です。また、性別が分かれば繁殖への挑戦や、飼育している場合の共食いを防ぐことにも役立ちます。

最初は見分けるのが難しいと感じるかもしれませんが、本記事で紹介したポイントを参考に、ぜひカマキリの観察に挑戦してみてください。性別が分かるようになると、カマキリの生態への興味がさらに深まるはずです。


[文・構成/grape編集部]

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