普通のおにぎりだと思ったら? 真相に「許せない!」「何を信じたらいいの」
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「どうやって作ったの?」「目からウロコ」 カボチャの形をした“料理”の正体が?おにぎりの概念が変わる! おにぎり作家・おにぎり劇場さんが生み出した「白かぼちゃの塩むすび」が話題沸騰中です。本物のカボチャと見間違えるほどの精巧な見た目と、遊び心溢れるアイデアに「芸術的すぎる」と絶賛の嵐。実は超シンプルな作り方を、取材を基に詳しくご紹介します。あなたも試したくなる、驚きのフードアート!

かわいらしい2匹の“ウサギ”の横に? まん丸ビジュアルの正体に「躍動感がすごい」「見入ってしまった…」2025年9月8日未明、約3年ぶりの皆既月食が全国各地で観測されました。おにぎり劇場(@mZHtgivNQr33RCL)さんは、月をモチーフにしたおにぎりを作って、同日を楽しんだようです。






SNS上には、たびたびおいしそうな料理の写真が投稿され、人々の注目を集めています。
ハレの日に食べるようなごちそうだけでなく、ウインナーやおにぎりといった、親しみやすい料理にも、心が惹かれますよね。
『おにぎり』の投稿に驚き!
・許せない!こんなにおいしそうなのに。
・テーブルに置かれたら絶対食べちゃう。
・もう、何を信じたらいいのか。
Xに投稿された、ある料理の写真に、そんな声が多数寄せられています。
まずは、こちらの1枚をご覧ください。
パリッとした海苔と、ふわふわのかつお節をまとった、おいしそうなおにぎりですよね!
ご飯もつややかで、見ているだけでお腹が減ってくるでしょう。
しかし、こちらはただのおにぎりではないのです…。投稿の際に添えられたコメントをご覧ください。
「これを見せたらぶっ飛ぶと思うけど…食品サンプルです」
実はこちらの写真は、創業93年の食品サンプル製造メーカーである、株式会社いわさき(@IWASAKI_SAMPLE)が投稿したもの。
どこからどう見ても、本物そっくりなクオリティに「本当にサンプルなのか…」と疑ってしまいたくなりますよね!
同社による投稿のサンプルは、2019年に開催された社内コンクールグランプリ作品『磯おろしうどん』の添え物として作られた、おにぎりのサンプルだそうです。
あまりの精緻さに、おにぎりがサンプルだとなかなか信じられない人も、浮かんでいる徳利を見て、納得することでしょう!
食品サンプルを『おいしそうに見せるコツ』は?
「食べられないなんて許せない!職人がすごすぎる」「日本の技術、どこまで極めるんだ…」というコメントが続出した、同社の食品サンプル。
grapeは同社の担当者に取材し、今回話題になった投稿の作品について、話をうかがいました。
――投稿されたおにぎりのサンプルが、社内コンクールでグランプリに入賞した理由をお教えください。
実際にグランプリを受賞したのはおにぎりではなく、『磯おろしうどん』という作品で、おにぎりはその横に添えられていた作品でした。
受賞の大きな理由は、飲食店の食品サンプルでもよく使われる、『かつお節』『刻みネギ』『海苔』『おろし』『とろろ』『わかめ』『天ぷら』などの食材を、限界まで丁寧に作り込み、非常に高い完成度を実現した点にあります。
普段はスポットがあたりづらい食材の一つひとつにまで気を配り、色の配置も含めて全体のバランスがよく、細部まで丁寧に仕上げられていました。
審査員からも、SNSのみなさんと同じく「本当においしそう」「これを食べたい」という声が多く寄せられ、高い評価につながりました。
――投稿のサンプルは、本物に見えるだけでなく、とてもおいしそうです。食品サンプルを「おいしそうに見せる」コツやポイントなどがあれば、お聞かせください。
まずは、本物の料理をじっくり観察することが大切です。
その上で、頭の中にある「おいしそう」というイメージに合わせて、少しだけ強調・デフォルメしています。
例えば、お米ならツヤがあるほうがおいしそうに見えるし、海苔はパリッとした質感のほうがいい。かつお節はふわっとしているほうが食欲をそそるなど、食材ごとに『おいしい状態のイメージ』があります。
そのイメージに近づけるよう見た目を整えることで、「おいしそう!」「食べてみたい!」と感じてもらえるよう意識して製作をしています。
食品サンプルは、人々が食べ物に抱く『おいしいイメージ』を最大限表現しているからこそ、思わず手に取りたくなるような作品が生まれるのですね。
普段食べる身近な『おにぎり』だからこそ、職人の技術力の高さがより伝わるでしょう!
※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。
[文・構成・取材/grape編集部]