冬の風物詩の『世相サンタ』 満場一致で決まった2025年のモチーフが…
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「帰ってきたなあ…」 帰省した住民をホッとさせる街の象徴が?兵庫県姫路市のJR姫路駅前に立つ、『揖保乃糸』のネオン看板が、SNSで「レトロ感たっぷりで好き」「もはや文化遺産レベル」などと話題に。設置から40年以上、地元のシンボルとして輝き続ける背景とデザインの秘密を、兵庫県手延素麺協同組合に取材しました。

「看板より分かりやすい」 兵庫県で見つけた提灯に7万人が『いいね』兵庫県丹波篠山市で開かれた『デカンショ祭り』に参加したという、@ato_orioさん。 「提灯がすごいよかった」とコメントを添えて、2枚の写真をXに投稿したところ、大きな反響を呼びました。






次第に冬の気配が濃くなってきた2025年11月23日現在。
街中でも、クリスマスの雰囲気を演出する装飾が目立ち始めているでしょう。
兵庫県神戸市にある北野異人館『うろこの家』では、同月19日から、同年の世相を反映したサンタクロースの装飾がスタートしました。
『冬の風物詩』として親しまれる同館の飾りつけが、来館者の視線を集めています。
果たして2025年は、一体どのようなサンタクロースが登場したのでしょうか…。実際の写真をご覧ください。
飾られたのは、大阪・関西万博の公式キャラクター、ミャクミャクを思わせるサンタクロースと、同年を彩った『時の人』の人形です!
サンタクロースの顔の周囲についた輪っかは、ミャクミャクの形にそっくり。上部を見ると、万博を象徴する『大屋根リング』をイメージした装飾も施されています。
近くには、メジャーリーグのワールドシリーズを制した『ロサンゼルス・ドジャース』の大谷翔平選手や山本由伸選手、憲政史上初の女性首相となった高市早苗首相らを思わせる人形が並び、目を引くでしょう。
さらに窓で掲げられているのは、2025年の印象深い『数字』。6月に逝去した『ミスタープロ野球』こと長嶋茂雄さんの背番号『3』や、兵庫県丹波市で一時は国内最高気温となった『41.2』など、同年を象徴する出来事が並びます。
にぎやかに並ぶユニークな人形を見ていると、自然と心が明るくなりますよね。
異人館を彩る『世相サンタクロース』 企画グループの担当者を取材
grapeは、同館を運営する『異人館うろこグループ』のゼネラルマネージャー、崎原朝香さんを取材。
崎原さんによると『世相サンタクロース』の企画は、クリスマスムードの盛り上げにつなげようと、2004年にスタートしたと言います。
クリスマスのおよそ1か月前になると、同館周辺にも、多くのサンタクロース人形が登場します。
2025年の『世相サンタクロース』を考案した背景について聞くと、次のように明かしてくれました。
毎年、同グループ内の会議で『世相サンタクロース』のモチーフを決めています。
近年は暗い話題も多く、「何にしようか」と悩むことが多かったのですが、2025年は満場一致で大阪・関西万博に決まりましたね。
2025年は特に、万博が明るい話題として多くの人々の記憶に刻まれたことがうかがえるエピソードでしょう。
ちなみに人形の素材は発泡スチロールで、色づけには、はっ水性の絵の具を使っているそうですよ。
――『世相サンタクロース』を見た人の反応はどうですか?また、来館者へのメッセージを教えてください。
毎年、設置日が近づくと多くの方から問い合わせをいただきます。
「世相サンタを見に来ました!」と、はるばる県外から足を運ぶ方も多く、『神戸の冬の風物詩』になっていると実感しますね。
『世相サンタクロース』を見て、「そういえばあんなこともあったな」と、楽しく1年を振り返ってもらいたいです。
眺めるだけで、1年の出来事が自然と脳裏によみがえる『世相サンタクロース』。展示期間は、12月25日までです。
国内外から明るいニュースが多く届いた2025年の締めくくりとして、見に行ってみてはいかがでしょうか!
[文・構成・取材/grape編集部]