老夫婦にパスタを振る舞った警察官 素敵な理由に心温まる…
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出典:Facebook

暴れる酔っ払いをパトカーで連行 車内の珍事件に「笑うの我慢した」「地獄の時間」かつて警察官として勤務していた筆者。当時は、年齢も性格もまったく違う『相棒たち』と、数々の現場を一緒に乗り越えてきました。 厳しい職務の中でも、思わず笑ってしまうような瞬間があるのが、この仕事の面白いところの1つです。 ...

警察と企業、どっちがやりがいがある? 両方で働いた元警察官の『本音』とは…警察官として10年間勤めたことがある筆者。現在は退職し、一般企業で働いています。 どちらの世界にも身を置いてみて感じたのは、常識や文化がまったく違うということ。 時にカルチャーショックを受けることもありますが、どちらにも...






ある日、イタリアのローマにある警察署に一本の電話がかかってきました。
「近所の家に住む老夫婦が、ケンカしているみたいです!心配なので、様子を見てきてくれませんか?」
通報を受け、警察官たちは指定された家に向かいました。
現場に到着すると、家からは男性の大声が…!玄関をノックして中に入ると、そこには老夫婦の姿がありました。
「すみません、近隣の人から言い争う声がすると通報を受けたのですが…」
家の中にいたのは、大声を出しながら号泣しているおじいさんと、そんな彼をなだめているおばあさん。
おばあさんに警察が話しかけると、彼女はこう返したのです。
「ごめんなさい!ニュースを見ていたら、夫がつい熱くなっちゃって…」
そう…老夫婦はケンカをしていたわけではありません。ニュースを見ていたら、おじいさんが泣き出してしまったのです。
84歳のヨーレさんと、94歳のミシェルさん夫婦は、テレビでニュースを見ていました。世界で起こっているテロや、児童虐待、殺人事件…そういった悲しい報道を見ていたら、ヨーレさんは大声で泣き出してしまったんだとか。
徐々に落ち着いてきたおじいさんは、すっかり落ち込んでしまいました。
きっと、近所の人に迷惑をかけたことや、警察の仕事を増やしてしまったことを申し訳なく思っているのでしょう。
「私たちはもう歳だし、あまりお友達がいないの。
だから、毎日ニュースがお友達みたいになっちゃって…」
寂しげな表情で、警察官にそう話すおばあさん。毎日テレビを見て2人で話し合うだけの毎日。孤独を抱えながら生きていたのです。
そんな姿を見て、なんだか可哀想になってしまった警察官たちは、2人にこう言いました。
「悲しい気持ちになってしまうのは、寂しいからですよ。
おいしいものを振る舞うので、元気を出してください!」
警察官たちは、老夫婦を励ますためにパスタを作ることにしました。
いつも2人だった家に自分たち以外の人が来て、おいしくて温かいご飯を振る舞ってくれた…おじいさんとおばあさんは、一気に笑顔になりました。
きっとこの日の夕食は、2人にとって忘れられないものとなったことでしょう。警察官たちの優しさあふれる行動に、拍手を送ります!
悲しいニュースに心を痛めたおじいさんは、とても優しい人なのだと思います。おじいさんがこれ以上悲しむことがないよう、こういったハッピーな出来事でニュースでいっぱいになる日がくるといいですね!