冬の入浴、浴室の換気扇は回す?止める? 医師の見解に「逆やってた」「知らなかった」
公開: 更新:

※写真はイメージ

『横から挟むと誤差が出ます』 体温計の正しい挟み方に「勘違いしてた」「知らなかった」体温計の測定値にばらつきを感じる人、測り方が間違えているのかも。正しい検温位置とコツを医師監修の健康クイズでわかりやすく解説します。

食べすぎた夜の対処法 医師が教える『寝る向き』の正解に「ずっと逆でした」「初耳」食べ過ぎで胃が重い時、身体の左右どちらを下にするかが不快感を左右します。胃もたれ時におすすめの寝姿勢を医師監修の健康クイズで紹介。






寒い冬のお風呂は、身体を温めてリラックスできる大切な時間です。
一方で、冬場は入浴中の事故が増える季節でもあります。
そんな中で意外と迷うのが換気扇は回すべきか、止めるべきか。
健康面から見た正解を、クイズ形式で紹介。福岡県宗像市の『林外科・内科クリニック』理事長、林裕章医師が教えてくれました。
冬の入浴中、換気扇の正しい使い方はどっち?
A:湿気を逃がすため、換気扇は回したまま入る。
B:身体を冷やさないため、入浴中は換気扇を止める。
※写真はイメージ
正解は、『B:身体を冷やさないため、入浴中は換気扇を止める』です。
冬場の入浴事故で多い原因の1つが、急激な温度変化によるヒートショックです。換気扇を回したまま入浴すると、浴室の暖かい空気や湯気が外へ排出されます。
その結果、ドアの隙間などから冷たい空気が入り込み、洗い場の温度が低下。身体が冷えてしまい、熱いお湯に入ると血圧が大きく変動し、心臓や脳に負担がかかります。
換気扇を止めておけば、広がった湯気で浴室全体の温度と湿度が保たれ、身体への温度刺激を和らげる保護膜に。ヒートショック予防につながるでしょう。
ただし、浴室を温めても、脱衣所が寒かったり湯温が高かったりするとヒートショックの原因になりえるため、注意が必要です。
入浴中は浴室内の温度差をできるだけ小さくすることが重要。
換気扇を止め、湯気で空間を温めることで血圧変動のリスクを抑えられます。42℃以上の熱いお湯や長湯、飲酒後の入浴を避けるとともに、入浴前後の水分不足もNG。
家族で声掛けをするなどの工夫も行い、頭痛や胸の痛み、めまいなどを感じたらお風呂から出て休みましょう。
冬の入浴中は、換気よりも冷やさない工夫が優先です。換気扇はお風呂から上がってから回すようにしましょう。
監修・取材協力 林裕章医師
林外科・内科クリニックの理事長。
単に病気やケガの治療をするのではなく、患者さんの立場に立って考え、また最新の知見を常に取り入れるよう、日夜努力をしています。
→クリニックのウェブサイト
[文・構成/grape編集部]