節分の日には何を食べる?恵方巻以外の食べ物や意味、地域ごとの行事食を紹介!

By - grape編集部  公開:  更新:

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節分の日には何を食べる?恵方巻以外の食べ物や意味、地域ごとの行事食を紹介!

※写真はイメージ

節分の日に食べる物といえば、豆まきにも使う大豆や恵方巻が有名ですが、1年の健康や幸せを願って食べられてきた伝統的な食べ物がほかにもあることをご存じでしょうか。

また、節分の日に食べる物は、地域によっても異なることがあるそうです。

本記事では、節分に食べるものとその意味、地域ならではの風習について紹介します。それぞれの食べ物に込められた意味を知ることで、節分という行事がより特別なものに感じられるかもしれません。

節分の日の食べ物について、一緒に見ていきましょう。

実は大豆や恵方巻以外にもある!節分の日に食べるとよい物とは?

節分の日には、縁起がよいとされる食べ物を口にする風習があります。

よく知られているのは大豆や恵方巻ですが、縁起がよいとされてきた食べ物はほかにもあるのだとか。

代表的な食べ物とその理由を紹介します。

大豆

大豆

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節分に欠かせない大豆ですが、『魔を滅する=摩滅(まめ)』という言葉に通じる語呂合わせから、邪気を払う力があると考えられてきたそうです。

節分の日は大豆をまくだけではなく、残った豆を食べることも習わしの1つ。

「鬼は外、福は内」と唱えながら大豆をまいた後、自分の年齢と同じ数、もしくは年齢よりも1つ多く豆を食べることで、1年を健康に過ごせると言われています。

ただし、炒った豆は水分が飛ばされているため、食べている途中でノドに詰まったり、むせたりしやすくなっている点に注意が必要です。

豆まきの後に残った豆を食べる際は、水やお茶などを用意した上で、少しずつよく噛んで食べるようにしましょう。

恵方巻

恵方巻

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節分の日に注目を集めている食べ物が恵方巻です。

その年の福を司る神様がいる方角である『恵方』を向いて、太巻きを無言で食べるとよいと言われています。

七福神にちなんで、恵方巻には7種類の具材を入れると縁起がよいとされ、福を巻き込むという意味があるのだとか。

縁を切らないように包丁で切らないこと、願い事を思い浮かべながら最後まで無言で食べきることなどが基本的な食べ方だとされています。

商売繁盛や家内安全を願う食べ物として、近年は節分の日に全国で親しまれるようになりました。

恵方巻を食べる時のルールや今年の恵方について知りたい人は、以下の関連記事もぜひチェックしてくださいね。

いわし

いわし

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関西などの一部の地域では、節分の日にいわしを食べたり飾ったりする風習があります。これは、いわしを焼く時に出る煙と独特の臭いが、邪気を追い払うと考えられてきたためです。

昔の人は、鬼や邪気は『強い臭い』と『尖ったもの』が苦手だと信じていたそう。このことから、2つの要素を組み合わせた『柊鰯(ひいらぎいわし)』が生まれたと言われています。

柊鰯とは、ギザギザとした葉が特徴であるヒイラギの枝に、焼いたいわしの頭を刺した玄関飾りのこと。この柊鰯を節分の日に飾ることで、鬼が家の中に入ってこられないと古くから信じられてきました。

前述の通り、節分の日はいわしを飾るだけでなく、食べることも邪気を追い払う意味でよいとされています。

いわしには歯や骨の形成に関わるカルシウムや、健康維持に役立つとされるDHAなどの栄養素が含まれています。

節分の日にいわしを食べるのは、身体の中から健康になることで、病気に負けないようにするという意味も込められているのかもしれませんね。

そば

そば

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節分にそばを食べる文化は、江戸時代頃から見られるようになったのだとか。

旧暦では立春が新年の始まりとされていたため、その前日である節分は新暦では大晦日にあたります。

1年の締めくくりにそばを食べることで、そばの麺のように細く長く生きられるようにと長寿を願う意味があったそうです。

また、そばは他の麺類に比べて切れやすいため、『前の年の災厄を断ち切る』という意味もあると言われています。

こういった文化的な名残として、そば文化の強い長野県や島根県などの一部の地域では、厄を断ち切る願いを込めて節分にそばを食べる習慣があるそうです。

地域によって節分に食べるものが違う場合も…!

先ほどのそばの例のように、節分の日に食べる物は、地域によって異なる場合があります。

食材の入手のしやすさ、昔からの暮らし方によって、その土地の風土や歴史に根づいたユニークな節分食が存在しているようです。

地域ごとの個性が光る食べ物を見ていきましょう。

落花生

落花生

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本来、節分の豆まきには炒った大豆を使うのが一般的ですが、北海道や東北などの雪が多い地域では、大豆の代わりに落花生をまいて食べる家庭が多く見られるそうです。

落花生は大豆よりもサイズが大きく殻に包まれているため、雪の上でも見つけやすいこと、中の豆が濡れないため衛生的に食べられること、後片づけが不要なことなどが代わりに使われる理由だと言われています。

大豆を使う場合だと、豆まきに使うものと食べるものは別々に分けた上で、外にまいた豆の片づけが必要です。

その点、落花生のように殻に包まれた豆を使えば、豆まきの後に殻をむいて食べられるため、食べ物を無駄にせずに済みますね。

なお、雪が多い地域以外だと宮崎県や鹿児島県などでも、節分の日には大豆ではなく落花生が使われているそう。これは鹿児島県の落花生の生産が盛んだからという説があります。

また、落花生の国内シェアの多くを占める千葉県などでも、地域の特産品をアピールするという意味から、節分の日に落花生をまくことがあるようです。

こんにゃく

こんにゃく

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四国地方、特に香川県では節分にこんにゃくを食べる習慣があると言われています。

こんにゃくは別名で『腸の砂下ろし』などと呼ばれることもあるのだとか。

食物繊維が豊富で、腸内環境を整える働きが期待できる食品として知られており、こんにゃくは体内に溜まった不要なものや厄を落とすのに必要な食べ物として考えられています。

旧暦では、立春の前日である節分が今でいう大晦日にあたり、新しい季節を迎える前にお腹の中をきれいにするという意味で、節分の日にこんにゃくが食べられていたのだとか。

香川県では『こんにゃくの白和え』という郷土料理として、節分の日にこんにゃくを食べる文化が根づいているようです。

けんちん汁

けんちん汁

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関東や中部の一部では、節分の日にけんちん汁がよく食べられています。

けんちん汁とは肉や魚を使わず、ごぼうやにんじん、大根をはじめとした野菜や豆腐、こんにゃくなどを油で炒めてから煮込んだ汁物のことで、僧侶などが食べる精進料理の1つだったのだとか。

一説によると、神奈川県鎌倉市にある日本最古の禅寺の1つ『建長寺(けんちょうじ)』で食べられていた『建長汁』がなまり、『けんちん汁』と呼ばれるようになったという説があるようです。

節分の日に限らず、寒さが厳しい冬の時期には、温かいけんちん汁を飲むと身体も温まるでしょう。

くじら料理

くじら料理

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主に山口県を中心とした一部の地域では、節分の日にくじら料理を食べる習慣があるのだとか。

日本では昔から、『大きいもの』や『力のあるもの』は縁起がよいと考えられており、くじらは海の中でも特に大きく力強い生き物です。

山口県は古くから捕鯨(ほげい)が盛んな地域でもあります。

地元で獲れる最大級の獲物であるくじらを節分の日に食べることで、その力強さにあやかり『邪気を追い払い、健康と発展を祈る』という意味で定着していったのかもしれませんね。

なお、日本は2019年に国際捕鯨委員会から脱退しました。2026年現在は日本の領海や排他的経済水域(EEZ)の中で、計画的にくじらを獲ることが認められています。

しもつかれ

しもつかれ

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栃木県を中心とした北関東では、『しもつかれ』という料理を節分の日などに食べる習慣があるのだとか。

しもつかれとは、大根や人参を粗くおろし、鮭の頭や大豆、酒粕と一緒に煮込む料理で、栄養をしっかり取れる点が特徴です。

邪気を払う効果があるとされる大豆と、子孫繁栄の象徴とされる鮭を組み合わせていることから、縁起がよい料理だと言われています。

また、無病息災を願って近所の人としもつかれを分け合って食べる文化があると言われ、栃木県には「7軒の家のしもつかれを食べると病気にならない」という言い伝えがあるのだとか。

お隣の家の味を楽しむ文化が、地域の絆を深める役割も果たしていたのかもしれませんね。

福茶

福茶

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京都などの関西地方では、節分の豆まきで余った豆や梅干し、結び昆布を入れた『福茶』を飲み、健康や長寿を願う習慣があるそうです。

邪気を払う力があると考えられている炒った大豆をお茶に入れて飲み干すことで、「身体の中から邪気を払い、福を呼び込む」という意味があるのだとか。

また、梅干しや昆布も縁起がよいとされる食材です。梅干しはシワが寄るまで長生きできるようにという長寿の願い、昆布は『よろこぶ』に通じる語呂合わせで縁起がよいとされています。

福茶の作り方は簡単で、節分の煎り大豆を3粒、梅干し1つ、結び昆布または塩昆布を湯呑に入れ、熱湯や熱々のお茶を注げば完成です。

具材ごと食べるため、少しお腹がすいた時にぴったりかもしれません。

ぜんざい

ぜんざい

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島根県や鳥取県の山陰地方では、小豆を甘く煮て作るぜんざいを節分に食べる家庭が多くあるそうです。

小豆には邪気を払う力があるとされ、日本では古くから赤い色が魔除けにつながると信じられてきました。

節分は鬼や邪気を追い払う行事のため、赤い小豆をたっぷり使ったぜんざいは、厄除けの象徴的な食べ物だったと言えるでしょう。

なお、島根県の出雲地方は、ぜんざい発祥の地なのだそう。全国の神様が集まる『神在祭(かみありさい)』で振る舞われていた『神在(じんざい)餅』が、他県に伝わるうちになまって『ぜんざい』になったという説があります。

神様との縁が深いこの地域では、お正月や節分といった大切な節目にぜんざいを食べる文化が、ごく自然なこととして根づいているようです。

節分の日には、縁起のよい食べ物を取り入れてみよう!

本記事で紹介したように、節分の日に食べるとよいとされる食べ物は、大豆や恵方巻以外にも複数存在し、地域によって異なる場合があります。

それぞれの地域でその食べ物が根づいた意味や背景を知っておくと、節分の行事がより身近に感じられるかもしれません。

節分の日には家庭のスタイルにあう形で、自分が住んでいる地域の伝統食や縁起のよい食べ物を取り入れてみてはいかがでしょうか。


[文・構成/grape編集部]

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