日本人の10%が相当!他人の恥が恥ずかしい『共感性羞恥』を知ってる?
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「ドラマの登場人物が恥をかくシーンが苦手!」
「誰かが恥をかいていると、自分も恥ずかしくて消えたくなる…」
「バラエティで芸人がスベると、自分が逃げたくなる…」
アナタには、こんな経験ありませんか?こういった心理を『共感性羞恥』と呼びます。
日本人の約10%が当てはまると言われる、共感性羞恥。いったい、どのようなものなのでしょうか。
人の恥が恥ずかしい…!『共感性羞恥』って?
簡単に説明すると『他人の感じている恥ずかしさを、なぜか自分も感じてしまう』ということ。恥をかいているのは他人なのに、羞恥心を抱いてしまうのです。
以下の話を読んでみてください。アナタはどう思いますか?
友人の結婚式に呼ばれたアナタ。会場が盛り上がる中、新郎の旧友が壇上でスピーチを始めました。
しかし、話し方はしどろもどろ…。敬語の使い方もおかしいうえに、緊張のせいか何度も言葉に詰まってしまいました。
盛り上がっていた会場はどんどん冷めていき、なんだか気まずい雰囲気に…!そんな中、壇上の方は恥ずかしそうにスピーチを続けています。
いかがでしたか?「わぁ…可哀想だなぁ」と思った人と、「恥ずかしい…!もう読んでいられない!」と思った人に分かれると思います。
他人の恥を自分の恥だと感じた人…後者が、『共感性羞恥』なのです。
「わかる」「身に覚えがありすぎる…」とネットで話題に!
共感性羞恥は日本人の10%と言われていますが、ネットでは「自分も共感性羞恥だ…!」という声が多数あがっています。また、質問掲示板には「これって、病気でしょうか?」といった投稿をする方も…。
正確な数字はわかりませんが、ネットの反応を見ると共感性羞恥の人は10%以上いる気がします。
共感性羞恥は日本人特有なの?
「感情を心のうちに秘めやすく、自己主張の大人しい日本人だからこそなのでは?」そう思った方も多いことでしょう。
しかし、海外では『vicarious embarrassment(自分のことみたいな恥ずかしさ)』『plaatsvervangende schaamte(身代わりの羞恥)』といった言葉があります。こちらも共感性羞恥と同じく、他人の恥を自分の恥と混合してしまうことなんだとか。
また、海外掲示板ではこういった経験に対して語り合う掲示板も存在しています。このことから共感性羞恥は、日本人特有のものではないとわかります。
海外の医師たちの研究によると…
2011年にドイツのフィリップ大学マールブルクで行われた研究によると、共感性羞恥の人が恥ずかしさを感じる時、脳の前帯状皮質と左前島に大きな反応が見られたそうです。
前帯状皮質は、『共感』の感情を認知する部位。そして、左前島が大きい人は同情心が強いと言われています。
こういった結果を見ると、共感性羞恥の方は人を思いやる気持ちがある、心優しい人…という印象です。ただ、人のストレスを自分のストレスと受け取ってしまうため、少し疲れやすいかもしれません…。
もし自分が共感性羞恥だとしても、決して恥ずかしいことではありません。むしろ「自分は感受性が豊かなんだ!」と、自信を持ってくださいね♪