チャーミングなしぐさに騙された… AIフェイク動画に「がっかり」して気づく真偽を見極める大切さ
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勝敗を超えて心に残った『凄み』 サムライブルーが見上げた空とピッチ上の美しい敬意吉元由美の『ひと・もの・こと』 作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。 たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会っ...

人生は選択の積み重ね アマゾンの密林に行って気づいた、ハードルを越えるきっかけは『思いがけないこと』吉元由美の『ひと・もの・こと』 作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。 たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会っ...






吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
情報のカオスを泳ぐ
情報のカオスに、ちょっとうんざりしています。
また情報の『質』にも。ニュートラルであり、かつ事実のみを伝える報道や記事ならともかく、そこに取材者や質問者の私情、思想がバイアスとなる。
キャスターの言葉の選び方ひとつ、新聞記事の語尾ひとつで、情報に触れる人の印象が変わる。
それはSNSの領域でも同じ。
ただ、いわゆる大手メディアが嫌う専門家、識者の考えを聞ける場があるのはいいと思います。
そんなカオスをさらにカオス化するのがAI動画、画像です。
明らかにこれは嘘でしょ、と思うようなものならいいのですが、信じてしまうようなものもあります。
私もかなり注意深く判断するようにしているのですが、うっかり信じてしまう動画などがあります。
最近、すっかり面白がってしまったのは、サッカーのノルウェー代表アーリング・ハーランド選手の動画です。
鏡の横でご飯を食べていて、ふと鏡を見て自分の姿にびっくりする…という動画。
いかつくもチャーミングなハーランド選手のリアクション。
そんなリアクションをしそうなハーランド選手なので、本物と思った人も多いと思います。私もそのひとり。
でも、これは中国人のおじさんの動画を元にしたAI画像でした。
そんなある意味『フェイク動画』を面白いと思うか、がっかりするか。印象は分かれると思います。
私はがっかりするというのか、面白くなくなってしまいました。
ハーランド選手のプレイスタイルを観ていたからこそ、その動画の中の『リアクション』は面白かった。
それがAIによるものであるなら、別に面白くない。事実ではないからです。
ここが、蔓延している動画や画像をどう捉えるか、個人の感性によるところだと思います。
AIで面白おかしく作ったものが、かえって観る人の気持ちをしらけさせる。
AIによる作品であることを明記すれば、作品として感心するものもあると思います。
AIの台頭で拍車がかかった情報のカオスの中で、受け取る側は感性をさらに研ぎ澄ましていかなければならないでしょう。
そんな中、あるSNSの記事の中に、昭和天皇の言葉がありました。
「自らが正しいと思う者が一歩身を引けばすべて丸く収まる」
このような御言葉を、実際に述べられるだろうか。
調べてみるとそのような事実は確認されず、仏教の教えなどから処世訓として派生した言葉ではないかということです。
もしかしたらお側にいた人が聞いた言葉なのかもしれないので真偽のほどはわかりません。
しかしこの件は、昭和天皇の御言葉として拡散されていくのです。
情報は玉石混淆であることを承知の上で、真偽のほどを見極める目と感性が求められる時代なのですね。
情報のカオスを泳ぐ体力と技量を身につけたいものです。
いのちを紡ぐ言葉たち かけがえのないこの世界で
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作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
※記事中の写真はすべてイメージ
[文/吉元由美 構成/grape編集部]