広島・黒田から、日ハム・大谷への『無言のメッセージ』 次の世代にバトンをつなぐ全8球
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提供:産経新聞社

夏の甲子園で初優勝した沖縄尚学 比嘉監督の言葉に「名将ですな」「一層有名になっていく」夏の『阪神甲子園球場』で行われた、『第107回全国高等学校野球選手権大会(通称:甲子園)』。2025年8月23日に行われた決勝戦では、沖縄県の沖縄尚学高等学校と東京都の日本大学第三高等学校が対戦しました。激闘の末に栄光を勝ち取ったのは、沖縄尚学。3対1で日大三高に勝利し、念願の初優勝を果たしました。

【2025甲子園決勝】 沖縄尚学が優勝! 夏制覇に「初優勝、おめでとう!」「感動をありがとう」107回目となる甲子園で、沖縄尚学が日大三との激闘を制し、優勝をつかみました。
北海道日本ハムファイターズ(以下、日ハム)の日本一で幕を閉じた、2016年のプロ野球日本シリーズ。
第1、2戦を広島東洋カープ(以下、広島)が奪うも、そこから日ハムが4連勝して、10年ぶりの日本一に輝きました。
例年以上の盛り上がりを見せた日本シリーズ。その第3戦に、敵味方という垣根を超えた男同士の「無言のやりとり」があったのです!
引退を決めた黒田と球界を背負う大谷
日本シリーズ第3戦に先発したのは、41歳の黒田博樹選手。
メジャーリーグで活躍後、古巣・広島に戻り、チームを25年ぶりのリーグ優勝に導きました。
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一方の大谷翔平選手は、投手と打者という二刀流で活躍する22歳。
投手としては10勝、打者としては打率.322、ホームラン22本と、これまで誰も成し遂げたことのない領域を突き進んでいます。
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第3戦は打者として出場していた大谷選手に対し、黒田選手が投じたのは全部で8球。
この8球で、遠くない将来に、日本のプロ野球を背負う存在になるであろう大谷選手に、黒田選手は自分の持っている球種をすべて見せたのです。
試合後、大谷選手は黒田選手との対戦を、次のように語っています。
一方の黒田選手は、この8球に込めた意味については多くを語っていません。
しかし、大谷選手については、次のようにコメントしています。
大谷選手の可能性を高く評価する黒田選手。
プロ野球選手として、アスリートとしてリスペクトしていることがよく分かります。
現在はメジャーリーグで活躍するダルビッシュ有選手が日ハムに所属していた時に、同じく当時広島に所属していた前田健太選手にすべての球種を見せつけたというのは有名な話。
前田選手は、それをエールと捉え、実力をつけて現在はメジャーリーグで活躍しています。
同じようにメジャーで成功を収めた黒田選手から、バトンを受け取った大谷選手。
今後、どのような選手になって行くのか…誰も想像もできないような選手へと成長することを多くの野球ファンが望んでいます。