親切の連鎖が優しい世界をつくる ある男性が体験した『本当にあった良い話』
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
北海道のコンビニ 駐車場で撮影した1枚に「怖すぎるだろ…」「五度見したわ」北海道で男性が撮影した1枚。写った光景に道民以外が「ウソだろ…」
巷にあふれる【見知らぬ人から親切にされた】といった話。世の中まだまだ捨てたものじゃないな、などと思いながらも実際に自分の身に起きたことはないという方も多いのではないでしょうか。
オーストラリアに住むタイソンさんもそう思っていた1人でした。しかし、彼はついにFacebookに自分に起きたある出来事をシェアすることになったのです。
ガソリンスタンドでキャッシュカードを忘れたことに気付く
タイソンさんはある日の朝、ガソリンスタンドに立ち寄り、車のガソリンやコーヒーなど必要なものを調達しました。そしてレジで支払いをしようとしたとき、銀行のキャッシュカードを持っていないことに気が付いたのです。
また別の銀行のカードを使おうとしましたが、暗証番号が思い出せず利用できませんでした。
困り果てた彼に気づいた見知らぬ男性が…
早く支払いを済ませて仕事に行かなくてはならなかったタイソンさんは困り果てて動揺し始めました。すると彼の前にレジで会計を済ませていた見知らぬ男性が戻ってきて、タイソンさんに話しかけたのです。
「お金が必要なのかい?」
タイソンさんはその男性に「いえいえ、ただカードの暗証番号を忘れてしまっただけなので」と答えました。
すると男性は「大丈夫ですよ」と言ってレジのほうへ歩いていったのです。
その男性が代わりに支払いをしてくれるつもりだということに気が付いたタイソンさんは再びその男性に言いました。
「いえいえ本当に大丈夫なんです!お金はあるんです!ただ暗証番号が思い出せないんです!」
そう話すタイソンさんに男性は答えました。
「ここは自由の国だよね?僕は困っている兄弟を助けていいんだろ?」
目の前で起きている状況に驚いているタイソンさんを説得し、男性は支払いをしてあげました。そしてタイソンさんは男性に、「必ずお金を返したいのでレシートの裏に名前と電話番号を書いてください」と頼みました。
男性は言われたとおりに名前と電話番号を書いたレシートを折りたたんでタイソンさんに渡したということです。
さらにタイソンさんはその男性に「一緒に写真を撮ってほしい」とお願いしました。
男性はこの後、『よい一日を!』と言って去っていきました。そしてタイソンさんがレシートを見ると…そこにはこう書かれていたのです。
ジョン (この親切は)誰かに廻してくれ
タイソンさんはこの写真をFacebookでシェア。そしてのちにジョンさんと名乗る親切な男性は、アメリカの元アイスホッケー選手ジョン・ケネディ・ジュニアさんだということがわかりました。
この投稿をシェアすることで他者を気遣うことや与えることの大切さを思い出してほしかったというタイソンさん。彼はこの出来事の後、ジョンさんがしてくれたようにガソリンスタンドで見知らぬ人に親切なことをしてあげたそうです。
たとえ見知らぬ人でも困っていたら手を貸してあげる、誰もがそんな行いができるようになればこの世界はもっともっと優しい場所になっていくのではないでしょうか。
[文/grape編集部]