足を痛めてしまった、沖学園の選手 対戦相手・大阪桐蔭生の行動に拍手喝さい!【甲子園】
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2018年8月5日に幕を開けた、第100回全国高等学校野球選手権記念大会。
史上最多の56校が兵庫県の阪神甲子園球場に集結し、持てる力すべてを注ぎ込むように熱い戦いを繰り広げています。
同月13日に行われた、北大阪代表の大阪桐蔭高等学校 vs 南福岡代表・沖学園高等学校の試合が話題になっています。
足を痛めた沖学園の選手に、対戦相手の大阪桐蔭は…
大阪桐蔭が9-4とリードして迎えた、9回表の沖学園の攻撃。その際、安打を打ち一塁にいた沖学園の選手が身体の異変を訴えました。
熱中症の兆候の1つに、筋肉のけいれんがあります。おそらく、沖学園の選手はそれで足をつってしまったのでしょう。
記録的な猛暑に襲われた今大会では、選手が足をつってしまうアクシデントが多発しているのです。
その時、一塁へ真っ先に駆け寄ったのは、ベンチにいた大阪桐蔭の選手たち。手に取った氷のうで選手の後頭部を冷やし、経口補水液を手渡したのです。
対戦相手にもかかわらず助けたうえ、素早く対応した大阪桐蔭の選手に、観客席は拍手喝さい!
試合後、勝ち進んだ大阪桐蔭
その後、試合は大阪桐蔭の勝利で幕を下ろしました。しかし、熱い戦いを見せた沖学園にも、奮闘を称える声が送られました。
今回の優しさと行動力あふれるエピソードに、ネット上では称賛の声が続出しています。
・こういう対応ができるのが、大阪桐蔭の強さの理由なのかなと思いました。
・我々大人も、彼らを見習わなければなりませんね。
・涙が出そうになった。1人1人の優しさと礼儀正しさが素晴らしい。
・大阪桐蔭が一塁側ベンチだから近いっていうのもあると思うけど、たとえ三塁側だったとしても、やっていると思う。
また、「そもそも熱中症が頻発するような環境で高校生に野球をやらせるのはどうなのか」「こういった美談で片付けていいのか」といった懐疑的な声もありました。
もちろん、選手の安全を確保するのは大切なこと。しかし、一方で相手選手を助けた選手のスポーツマンシップも、称賛されてしかるべきものです。
選手が日々の努力を思う存分に発揮できる環境を整備することが、周囲の大人たちに求められています。
北照の選手に駆け寄る、沖学園の選手
ちなみに、同月6日に行われた南北海道代表・北照高等学校 vs 南福岡代表・沖学園高等学校でも、北照の選手が両足をつり、試合が8分間中断するアクシデントが発生。
その際、沖学園の選手が冷却スプレーや飲み物を持って駆け寄り、スタンドからは大きな拍手が送られました。
1回戦で助けた沖学園が、2回戦で助けられる…優しさは、巡り巡って返ってくるのですね。
[文・構成/grape編集部]