甲子園中止の高校球児にプレゼントをした阪神 その理由に「泣いた」「素敵すぎる」
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2020年1月から世界中で感染拡大している新型コロナウイルス感染症。
その影響で、春の選抜高等学校野球大会(以下、選抜)と第102回全国高等学校野球選手権大会(以下、甲子園)が中止になりました。
全国の高校球児たちにとって夢の舞台であり、目標である甲子園。3年生は最後のチャンスを逃したことになります。
同年6月8日、阪神甲子園球場と阪神タイガースは、日本高等学校野球連盟に加盟する野球部の3年生全部員に『甲子園の土』が入ったキーホルダーの贈呈を発表しました。
阪神、高校3年生へ『甲子園の土』をプレゼント
贈呈されるのは、兵庫県西宮市にある阪神甲子園球場(通称:甲子園)の土が入ったオリジナルキーホルダー。
使用される甲子園の土の一部は、『阪神タイガース』の矢野燿大監督やコーチ、選手、阪神甲子園球場、阪神園芸、阪神タイガースのスタッフらがグラウンドから集めます。
阪神タイガース公式サイト スクリーンショット
今回の企画について、発案者の1人である矢野監督はこのようにコメントしています。
高校球児たちにとって一番の目標である甲子園が中止になってしまい、多くの人が落ち込んだことでしょう。
そんな心中を察して、矢野監督らは今回の企画を提案。すると、多くの関係者が「よし、やりましょう!」と一致団結し、快諾してくれたといいます。
監督やコーチ、選手が自ら甲子園の土を集めることについて、矢野監督は次のように想いを述べました。
甲子園の土が高校球児たちにとって大切な存在である理由は、たくさんの思い出が詰まっているからこそ。
その理由を知っている矢野監督らはただ甲子園の土を贈るのではなく、『想い』を贈ることにしたのです。
多くの人たちの温かい気持ちが詰まった企画に、称賛する声が寄せられています。
・素晴らしい!出場できなかった世代に、少しでもポジティブな話題を与えてくれてありがとう!
・高校3年生の野球部員です。忙しい中、素晴らしい企画を実行してくれて本当にありがとうございます!
・阪神ファンとして誇らしいです。粋な計らいで、少しでも高校球児の心が救われますように。
動画の最後で矢野監督は「挑戦すらできないのは本当につらいと思うけれど、僕たちは応援しています。頑張って乗り越えてほしい」と全国の高校球児にエール。
また、「なんらかの機会で、いつかキーホルダーを持った子と出会うことができたら嬉しい」と述べました。
近い将来、キーホルダーを持った選手がプロとして活躍する日が来るかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]