観客席に飛んできたボールを子供から横取りした男性に非難が集中 しかし事実は全く違う話だった
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
北海道のコンビニ 駐車場で撮影した1枚に「怖すぎるだろ…」「五度見したわ」北海道で男性が撮影した1枚。写った光景に道民以外が「ウソだろ…」
プロ野球の試合を観戦しに行く時、グローブを持参してファウルボールをキャッチしようとする人も多いことでしょう。
2018年7月に行われた、メジャーリーグのシカゴ・カブス対セントルイス・カージナルスの一戦。この試合でもグローブをはめて最前列に座り、ボールが飛んでくるのを待っているファンの少年がいました。
その試合の様子を映したある動画がネット上で拡散され、物議をかもしているのです。
選手が少年に向かってボールを投げます。ところが少年がボールを取り損ねて、それをすかさず後ろに座っていた男性が拾って隣の女性に渡したのです。
子どもからボールを横取りするなんて!ネットで非難の声
この動画を見た人たちから、後ろにいた男性に対して「子どもに投げられたボールを横取りするなんてひどい」という非難の声が殺到。
ところが今度はその騒ぎを知った人たちが次々と、『少年の後ろにいた男性』を擁護し始めたのです。
実は後ろにいた男性はこの動画が撮られる前にもボールをキャッチしていて、それらのボールを前列の少年を含む周りの子どもたちにあげていたのです。
そして少年の母親は男性に「この子はすでに1個もらったので、今度ボールを捕ったらほかの人にあげてください」と話していたのだそう。
海外メディア『NBC CHICAGO』によると、カブスの球団関係者も動画に映っている少年の母親と後ろにいた男性に話を聞き、「男性がボールを横取りしたわけではない」ということを確認したそうです。
男性は3個のボールをキャッチして、最初の2個を子どもたちにあげた後、3個目は妻に結婚記念のプレゼントとして渡したとのことです。
毎日さまざまな動画がネット上に投稿される現代。内容によっては、思わぬ非難の対象となることがあります。
しかし今回のように、全体の一部分だけを切り取った動画によって誤解を招くケースもあります。
そしてきっとこれは日常生活でもいえること。誰かを非難したくなった時は相手を責める前に、それが本当に事実なのかを確認することが大事なのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]