ホームレスと食事する警察官 本当の『支援』とは…
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アメリカのミシシッピ州ホーンレイク。
地元警察署に勤めるマッコイさんは、ある日、1人のホームレスと出会いました。
彼の名はダン・ウィリアムズさん。57歳のダンさんは人生に絶望し、身動きがとれずに路上でうずくまっていました…
職務としてではなく人間として…
マッコイさんがダンさんと出会ったのは、警察官としての職務中のこと。
しかし、マッコイさんは仕事としてホームレスと接するのではなく、1人の人間としてホームレスであるダンさんと接します。
ダンさんが空腹で動けないことを知ると、近所にあるファミリーレストラン「ウエンディーズ」へ連れて行き、食事をご馳走することにしたのです。
カウンターでダンさんのために、食事をオーダーしたマッコイさん。すると、事情を察したレストランのスタッフが、こう声をかけてきました。
「こちらの方(ダンさん)のお代はお店で持たせていただきます」
ホームレスの男性に食事をご馳走しようという警察官の行動に感心したレストランの店長が、自らも支援を申し出たのです。
ダンさんは、このレストランの申し出に「心から感動した」と後に語っています。
ホームレスと共に食事をとる警察官
マッコイさんは、そこで「では、職務に戻るので」と店を出ることもできたはずです。
しかし、そうはせず、自らの食事を注文し、ダンさんと一緒にランチを食べることにします。
この「共に時間を過ごす」という選択をしたマッコイさんの行動に感心した同僚の警察官が、この姿を撮影していました。
そして、マッコイさんはダンさんがホームレスになった経緯を聞き始めます。
ひと通りの話を聞いたマッコイさんは、ダンさんの話を全面的に信じ、同僚の警察官と共に食事代とバス代として約150ドル(約1万5000円)の支援を申し出ます。
さらには、食事後、ダンさんをバスターミナルまで送り届けたそうです。
別れの時、「ダンさんは感激のあまり涙を流していた」と同僚の警察官は語ります。
ホームレス支援の正しい形とは?
この一連の出来事を、同僚の警察官が写真と共にFacebookに投稿したところ、共感の声が多く寄せられました。
ホームレスの方に、食べ物や金銭を単純に渡すことで、そういった生活から抜け出すきっかけになることもあるでしょう。
しかし、マッコイさんがとった方法は、単純に何かを与えるだけのものではありませんでした。
分け与え、共有するホームレス支援の形
ホームレスが路上生活から抜け出し、真っ当な生活を送るためのヒントが、マッコイさんの行動に隠されているのかもしれません。