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『みんなのミュシャ』が渋谷で開催 天野喜孝や出渕裕などの展示も!

By - grape編集部  公開:  更新:

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フランスを中心に広まった芸術様式『アール・ヌーヴォー』を代表する、グラフィックデザイナーのアルフォンス・ミュシャ

繊細な曲線とやわらかい色合いで描かれた肉感的な女性は、世界中の人に愛され続けています。

2019年7月13日~2019年9月29日、渋谷にあるBunkamura ザ・ミュージアムで『みんなのミュシャ ミュシャから漫画へ——線の魔術』が開催されます。

渋谷で『みんなのミュシャ』が開催

今回の展覧会では、代表的な作品だけでなく、ミュシャが20代のころに描いた貴重なイラストや、ミュシャがコレクションしていた書物や工芸品も数多く展示されます。

その中には、19世紀後半に流行した『ジャポニズム』の工芸品である、鳥や花が描かれた日本風の七宝焼きのツボも。

ミュシャの孫であるジョン・ミュシャ氏は「祖父はジャポニズムから大きな影響を受けており、縦長の作品の形状は間違いなく日本美術の影響がある」と語っています。

『黄道十二宮』

アルフォンス・ミュシャ 《黄道十二宮》1896年 カラーリトグラフ ミュシャ財団蔵 ©MuchaTrust2019

『モナコ・モンテカルロ』

アルフォンス・ミュシャ 《モナコ・モンテカルロ》 1897年 カラーリトグラフ ミュシャ財団蔵 ©MuchaTrust2019

『ヒヤシンス姫』

アルフォンス・ミュシャ 《ヒヤシンス姫》 1911年 カラーリトグラフ ミュシャ財団蔵 ©Mucha Trust 2019

後世のアーティストが受けた『ミュシャの影響』

ミュシャの作風は、いまなお多くのアーティストに影響を与えています。

展覧会では、1960年代を中心にアメリカ西海岸やロンドンで一大ムーヴメントを巻き起こしたグラフィック・アート作品や、日本の漫画家やグラフィック・アーティストの作品など、ミュシャから影響を受けた作品がおよそ250点展示されす。

天野喜孝

天野喜孝 《ファイナルファンタジーXIV 嵐神と冒険者》 2010年 アクリル・紙 FINAL FANTASY XIV
©SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved./ IMAGE ILLUSTRATION:©YOSHITAKA AMANO

出渕裕

出渕裕《聖戦》 「ロードス島戦記」(月刊 『ニュータイプ』 1990年11月号付録ポスター用イラスト)
1990年 鉛筆、水彩、リキテックス・イラストボード ©水野良・グループSNE・出渕裕/ ©KADOKAWA CORPORATION 2018

マライケ・コウガー

マライケ・コウガー《ラヴ・ライフ》1966年 オフセット・リトグラフ Love Life by Marijke Koger

山岸凉子

山岸凉子《真夏の夜の夢》「アラベスク」(『花とゆめ』1975年4月9号付録ポスター用イラスト)
1975年 カラーインク・紙 ©山岸凉子

テリー・ムーア

テリー・ムーア 『ストレインジャーズ・イン・パラダイス』(Vol.3,No52)1996年 コミック誌
Cover art for Strangers in Paradise Volume3 #52 by Terry Moore

松苗あけみ

松苗あけみ 《星座の少女》(『月刊ぶ∼け』 1989年9月号表紙用イラスト)
1989年 カラーインク・紙 ©Akemi Matsunae

ミュシャの影響を受けた日本の作品を選んだのは、本展監修者である『ミュシャ財団キュレーター』の佐藤智子さんと、本展アトバイザー『国際日本文化研究センター』教授の大塚英志さん。

『ファイナルファンタジー』で知られる天野喜孝さんや、『ロードス島戦記』の出渕裕さんなど、日本を代表するアーティストの作品を目にすることができます。

数々の作品を見て、ミュシャとの共通点を探してみてはいかがでしょうか。きっと、新たな発見があるはずです。

【みんなのミュシャ ミュシャから漫画へ——線の魔術】

開催期間:2019年7月13日~2019年9月29日(※7月16日、7月30日、9月10日は休館日)
開催時間:10:00~18:00(※金、土曜は21時まで)(※入館は閉館時間の30分前まで)
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム(渋谷・東急本店横)
入館料(当日券):大人1600円、大学・高校生1000円、中学・小学生700円


[文・構成/grape編集部]

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