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- 出典
- @sasakimakoto/気象庁
気象庁によると日本の平均気温は徐々に上昇しており、1990年代以降は35℃を超える猛暑日の頻度が高まっているといいます。
そのため、数十年前はぜいたく品とされていたエアコンが、現在では『生命維持装置』と呼ばれるほどになりました。
「小中学校にエアコンを」と市議が訴えると、まさかの意見が
2019年8月8日、福岡県議会議員の佐々木允さんが市議会議員(以下、市議)時代のエピソードをTwitterに投稿。その内容に反響が上がっています。
佐々木さんは市議だったころ、「小学校や中学校にエアコンを導入してはどうか」と提案したことがあるといいます。
子どもたちの健康を考慮した、佐々木さんの提案。しかし、ほかの市議からは驚くべき意見が上がったのです。
「自分が子どものころはエアコンがなくても勉強できていた。いまの子どもを甘えさせてはいけない」
一部の市議から返ってきたのは、子どもたちに忍耐を強いる意見でした。この意見を、佐々木さんは「子どもの教育に精神論を押し付けている」と非難しています。
また佐々木さんは、こういった子どもの教育に関わる精神論が地方政治の現場で頻出していると明かしました。
一連の投稿は1万回以上拡散され、共感するコメントや『いいね』が多数寄せられています。
・30年前は30℃を超えるかどうか程度だったけど、いまは当たり前のように30℃を超える。昔と比べるのがおかしい。
・素晴らしい切り返しですね。「~は甘え」という人ほど、物事を理解しようとしないと思います。
・「エアコンを設置すると弱い子に育つ」というけど、熱中症で命を落としたら育つこともできない。
・「昔はエアコンのない市議会でしっかり審議できていた。甘えさせたらいかん」と返したい。
環境や状況が変われば、必要なものは変わります。平均気温という『環境』が変化しているにも関わらず、「昔は…」と議論もせずにエアコンの設置に反対する意見は間違っているでしょう。
子どもの健康を守り、よりよい環境を整えるためには何が必要なのか…まずは、いまの『状況』を把握してしっかりと考え、議論することが大人の役目なのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]