電車内で『強面なおじいさん』に肩をたたかれた青年 「怒られる」と思って身構えると…
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
北海道のコンビニ 駐車場で撮影した1枚に「怖すぎるだろ…」「五度見したわ」北海道で男性が撮影した1枚。写った光景に道民以外が「ウソだろ…」
10万人に1人程度といわれる難病『脳動静脈奇形』を発症している、俳優の間瀬翔太さん。
【脳動静脈奇形】
胎児期から小児期にかけてできる脳の血管の奇形。太めの動脈と静脈がつながっている。
電車内で体験した出来事をブログに投稿し、反響を呼んでいます。
電車内で強面なおじいさんが声をかけてきた理由
間瀬さんが外出のために電車を利用した時のこと。車内の席のほとんどが高齢者で埋まっていたため、間瀬さんは目立たない端っこの場所に立っていたといいます。
電車が出発して、数十秒が経った時。突然、間瀬さんはトントンと肩をたたかれました。
間瀬さんが恐るおそる振り返ると、そこには体格のいい強面な60歳くらいのおじいさんが立っていたのです。
※写真はイメージ
おじいさんからにらまれているように感じた間瀬さんが「僕が邪魔だったのかな?」とビクビクしていると…。おじいさんは、無言で後ろの空いた席を指さしました。
間瀬さんが困惑していると、おじいさんは間瀬さんが付けていた『ヘルプマーク』を指さし、後ろの空いた席に座るよう、うながしたのだそうです。
ヘルプマークとは、難病の人や内部障害、精神障害などにより、支援を必要としていることが外見からは分からない人がつけているマーク。
おじいさんにお礼を告げて、空いていた席に座った間瀬さん。
その後、電車が停車した際に、間瀬さんの隣にいたおばあさんが、おじいさんの隣に並んで手をつなぐのを見て、おじいさんがわざわざ自分のために席を譲ってくれたことに気付きます。
間瀬さんが、改めておじいさんに「席を譲ってくれてありがとうございました!」と声をかけると、彼は少しだけニッコリとして、そのまま去ったのだとか。
間瀬さんは、ブログに「ひと言も話さない関係だけど、下手に言葉を交わすより何十倍も相手のことを信頼できた」「ヘルプマークがキッカケで、こんな映画のようなことがあるなんて感動した」とつづっています。
一連の出来事に対し、ネット上ではさまざまなコメントが寄せられました。
・素敵な話!自分もヘルプマークを付けていた時に助けてもらったことがあるから、すごくよく分かる。
・ヘルプマークを知っている人が増えてきたみたいで嬉しい。
・おじいさんのさりげない優しさに心が温まった。自分も同じように、困っている人がいたら助けてあげられる人になりたいな。
間瀬さんが付けているヘルプマークの存在にいち早く気付き、すぐさま席を譲ったおじいさん。電車内で起きた優しい出来事は、多くの人の胸を打ちました。
[文・構成/grape編集部]