旅立った父親から息子へ最後のプレゼント 悲しみに暮れる家族を癒す存在に
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『日本語なのに読めない』貼り紙 内容が?「もはや外国語」「なんて?」旅行中に立ち寄った温泉。貼り紙の内容に首を傾げた理由が?
レジ店員「そのカバン…」 レジ店員が客に声をかけたワケが?「これは声かけちゃう」「最近、自信喪失していて、今日もとぼとぼと帰路についていたんだけど…」
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レジ店員「そのカバン…」 レジ店員が客に声をかけたワケが?「これは声かけちゃう」「最近、自信喪失していて、今日もとぼとぼと帰路についていたんだけど…」
愛する人を失うことはこの上なくつらいこと。それは残される家族だけでなく、家族を残して旅立つ人もよく知っていることでしょう。
残された家族の幸せを最後まで願い続けた父親の愛に、多くの人が感動しています。
2020年1月8日、47歳のジョー・カバルスキスさんは多発性骨髄腫で9年間闘病した末に亡くなりました。
妻と2人の息子を残して旅立ったジョーさんは生前、妻のメラニーさんにあるお願いをしていたといいます。
「僕がいなくなったらローガンに子犬をプレゼントしてほしい」
12歳のローガンくんは動物が大好きで、ずっと犬を飼いたいと願っていたのだそう。
しかしジョーさんが犬にアレルギーがあるため、飼うことができなかったのです。
海外メディア『WZZM13』によると、ローガンくんは3歳の時に買ってもらったボストンテリアのぬいぐるみに『パパーズ』という名前を付け、何年間もどこに行くにも持ち歩いていたのだとか。
その後はトカゲやハムスター、ヤドカリなどをペットとして飼っていましたが、「いつかは犬を飼いたい」という夢はずっと彼の心にあったといいます。
天国の父親からの最後のプレゼント
ジョーさんはそんな息子の姿を見て、犬が飼えないことをかわいそうに思っていたのでしょう。
そして彼は自らの死期を悟った時に、妻に息子へのプレゼントを託したのです。
ジョーさんが亡くなった5日後、ローガンくんは13歳の誕生日を迎えました。この日、メラニーさんは彼にサプライズプレゼントを用意していました。
すでにボストンテリアの子犬を見つけていたメラニーさんは、この日に迎えに行くことにしたのです。
メラニーさんはローガンくんの従兄に協力してもらい、「従兄のジョンくんと一緒に子犬を迎えに行くよ」とだけ伝え、ブリーダーの元へ向かいました。そのためローガンくんは、子犬は従兄が飼うのだと思っていたのだそう。
子犬を引き取ってからの帰り道、ガソリンスタンドに寄った3人は車内で「子犬と一緒に写真を撮ろう」といい、ローガンくんに子犬を抱かせてあげます。
その時初めて、ローガンくんはその子犬が自分の犬だということを知らされました。
ジョンくん:「その犬はお父さんからだよ。きみの犬だ。お父さんはきみに子犬をプレゼントしたかったんだよ。」
子犬が自分の犬だと知り、「本当に?」と何度も聞き返すローガンくん。あふれる涙で言葉が出てきません。
『インディ』と名付けられた子犬はローガンくんの長年の夢を叶えてくれたと同時に、父親を亡くして悲しみに暮れる家族に癒しをもたらしているということです。
愛する息子へ最後で最高のプレゼントを残して旅立ったジョーさん。
彼は今頃、インディによって家族が笑顔に包まれている様子を天国から眺めながら微笑んでいるかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]