コロナ感染防止で公演中止のバンド 突然仕事がなくなる裏方へのコメントに反響
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世界で猛威を振るっている新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)。
2020年2月26日政府が今後2週間、大規模なイベントを中止や延期、規模縮小の対応を取るよう要請したため、コンサートなどの中止が相次いでいます。
バンド『打首獄門同好会』は、同年1月から『獄至十五 ファイナル ワンマンツアー』を行っていました。
同年2月29日は最終公演を予定していましたが、政府の方針を踏まえて中止を決定。
その代わりに無観客ライブを完全無料でインターネット生配信をすると発表しました。
仕事が突然なくなるスタッフを想い…
『打首獄門同好会』でギターヴォーカルを担当する大澤敦史さんが、Twitterで相次ぐコンサートやライブの中止について言及すると、大きな反響が上がりました。
公演が中止になると、多くの人が「会場に向かっていたファンがかわいそう」「準備してきた演者が大変」などと話題にしがちです。
しかし、大澤さんは「本当に大変なのはその場所で日々働いている人達」とコメント。
中止になれば担当していた公演はなくなるため、仕事も同じくなくなってしまいます。
大澤さんは、「明日からの仕事が突然なくなった。いつまで続くかわからない。生活があるのに。家庭があるのに」と演者や客だけでなく、公演を一緒に作り上げるスタッフも大きな影響を受けていると言及しました。
そして「コロナウイルスが終息したら、音楽業界で働くみんなを応援していただけると嬉しいです」と、大きな打撃を受けたエンターテインメント業界を盛り上げてほしいとお願いしています。
この投稿には16万件の『いいね』が付き、大きな反響をよんでいます。
中には、公演を支えるスタッフからもコメントが寄せられていました。
・音響照明で働いていますが、このように触れてもらえると嬉しいです。
・まさに公演が中止で仕事がなくなってしまい困っています。大澤さんの言葉に涙が出ます。
・本当にその通りです。裏方の励みになるような言葉をありがとうございます。
・スタッフのみなさんが働いてくれているから、ライブが楽しめていると思っています!
大澤さんは、公演を中止にしてライブ配信することについて「中止するだけでも損失がえげつないのに、さらに赤字が増えます。やらないのが普通で、生配信する方が珍しいんです」とコメント。
公演の中止は、楽しみにしていた人も来場できず、スタッフの仕事も減ってしまい、損失も出るため望ましいことではありません。
早期の事態の収束を願い、またエンターテインメントを心から楽しめる日を待ちわびたいですね。
[文・構成/grape編集部]