荷物を届けたAmazon配達員 その家の住民が闘病中だと知り、ある行動に出る
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アメリカ・サウスカロライナ州でAmazonの配達員をしているアントニオさんがある家に荷物を届けに行った時のことです。
彼は玄関で訪問者へ注意をうながす貼り紙があるのを目にします。
この家にはがんの治療中の人がいます。
宅配便はドアの前に置いておいてください。
海外メディア『ABC NEWS 4』によると、この家に住むカルロス・ペイガンさんは血液のがんの治療のために自宅で化学療法を受けているといいます。
そこで妻のデニースさんが、家を訪れる配達員の人たちに知らせるためにこの貼り紙をしたのだそう。
貼り紙にはこの家に住む人が治療のために免疫力が低下し、新型コロナウイルス感染症の影響を受けやすいことから、家族も外部の人との接触を避けていることが記されていました。
事情を理解したアントニオさんは配達の荷物を玄関に置いて、その家を後にしました。
宅配便と一緒に置かれていたものは
少し経ってから玄関を見に行ったデニースさんは、そこにあるものに驚きます。
Amazonの荷物と一緒に花束とカードが置かれていたのです。
カードの表には「Amazon配達員のアントニオより。早くよくなりますように」の文字が。そして中には「あなたの病気が治り、お元気になられることを祈っています」とお見舞いのメッセージが書かれていました。
アントニオさんは荷物をカルロスさん宅に配達した後、近くの店に花とカードを買いに行って再びカルロスさんの家に戻り、それらを置いていったのです。
それだけではありません。アントニオさんはそれから1週間後に、今度は仕事ではなくプライベートでカルロスさんのお見舞いにやってきたのです。
これまで面識のなかった2人は、その日初めて窓越しに会話をしました。
カルロスさんは『ABC NEWS 4』にその時の気持ちを語っています。
実はアントニオさんは最近、仲のよかった2人の親戚をがんで亡くしたのだそう。それだけにカルロスさんのことを他人事とは思えなかったようです。
病と闘っている時に本気で回復を願ってくれる人がいたら、大きな励みになることでしょう。
カルロスさんが元気になり、アントニオさんと笑顔で全快を祝える日が早くやってくることを願います。
[文・構成/grape編集部]