完成まで50年! 『桔梗信玄餅』の容器をよく見ると…「知らなかった」「天才」【桔梗屋に取材】
公開: 更新:

画像提供:株式会社桔梗屋
デジタル・コンテンツ・パブリッシング
株式会社デジタル・コンテンツ・パブリッシング(dcp)は、幅広いコンテンツ制作を一貫して手がける編集プロダクション。
『マイナビウーマン』『くるまのニュース』など大手専門メディアでの執筆・編集協力実績を多数持っている。
ウェブメディア『grape』では、ライフハックやフードの疑問について、企業や専門家など「その道のプロ」に取材。トレンドを多角的に分析し、読者の「知りたい」に応えるコンテンツ制作を信条としている。

【ダイソー神グッズ】スプーンなのに穴が空いてる? カップアイスに差してみると…固くて食べにくいアイスが、ダイソーの「ホイップスプーン」で驚くほどふわふわに。実際に使ってみると、わずか数分でジェラートのような滑らかな食感に変化しました。お家アイスが一段おいしくなる話題の便利グッズを紹介します。

ペットボトルみたいな容器を振ったら…まさかの結果に!本記事は、『ふりふりクリームメーカー』を紹介しています。






『桔梗信玄餅』は山梨県の代表的なお菓子です。
長方形の容器にお餅ときな粉が入っており、これに黒蜜をまぶして食べますが、『容器も食べられる桔梗信玄餅』があるのをご存じでしょうか。
実現まで約50年を要した『桔梗信玄餅 極』
『容器も食べられる桔梗信玄餅』は『桔梗信玄餅 極』という商品。なんとお餅が入っている容器が最中になっており、容器まで食べることができるのです。
画期的な商品ということで、SNSでも「知らなかった」「天才すぎる」などと話題になりましたが、『桔梗信玄餅 極』はどのような経緯で誕生したのでしょうか。
『桔梗信玄餅 極』を販売する、株式会社桔梗屋に聞いてみました。
画像提供:株式会社桔梗屋
――『桔梗信玄餅 極』はどのような経緯で誕生したのですか?
昭和43年、『桔梗信玄餅』を発売した当初、『桔梗信玄餅』自体が斬新なアイディアだったので、当時の社長(現 相談役)の元に、毎日たくさんのお褒めのファンレターが届いたそうです。
そのファンレターの中に「容器も食べられるようにしてほしい」との声があったことから、当時の社長(現 相談役)は、その要望を実現する方法を約50年模索しておりました。
その後、2026年現在の社長である中丸純がアイディアを継承し、生産する技術を確立することができましたので、商品化に至りました。
――商品化にあたり、苦労した点は?
まず『食べられる容器』を決定するまでにさまざまな食品を試しました。
その中から、お餅やきな粉、黒蜜と相性のよい最中を使用すると決めましたが、今度は最中の強度を高めることや作業性、販売価格の問題などで、なかなか実現することができませんでした。
従来の『桔梗信玄餅』の需要に応える努力を続けながら、新しい『桔梗信玄餅 極』の開発も進めてきたため、完成・発売までに約50年もの歳月がかかったのです。
――『桔梗信玄餅 極』についてどのような声、反響が寄せられていますか?
お餅のおいしさに加え、最中の香ばしさがアクセントになっているという感想や、ゴミが減るので環境にもよいという感想をいただきます。
あくまでお客さまに喜んでいただきたいという思いで開発した商品ですが、ちょうどSDGsが注目され出した時期に発売したので、環境によいという感想も多くいただきます。
画像提供:株式会社桔梗屋
最中を加えることで新しい味わいを生み出す
――『桔梗信玄餅 極』の魅力や「ここを見てほしい!」というポイントは?
蓋もカップも食べることができるので、今まで容器に残ってしまっていたきな粉や黒蜜を余すことなく食べられます。
また、最中とお餅を一緒に食べることで、新しい食感や香ばしさも味わえます。お客様に工夫していただくことにより、食べ方の幅も広がりますので、楽しんで召し上がっていただきたいです。
最中は通常の『桔梗信玄餅』の容器を模しており、裏面のロゴマークも忠実に再現されていますので、ぜひ注目していただきたいです。
――『桔梗信玄餅 極』の食べ方のコツを教えてください。
お餅を楽しんだ後に、残った黒蜜ときな粉をまぜて最中と一緒に食べる、蓋にお餅をのせてお餅と最中を一緒に食べる、あえてお餅が入った容器ごと食べる…など、お客さまがおいしいと感じる方法で自由に召し上がっていただきたいです。
『桔梗信玄餅 極』は約50年に渡る試行錯誤の末に生み出された商品でした。
最中の味わいにより、通常の『桔梗信玄餅』に新しい魅力が加わっているので、気になる人は一度試してみるといいかもしれませんね。
[文・取材/大西トタン@dcp・構成/grape編集部]