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首都高の運転、『激ムズ』なのはなぜ? 事故が多発する原因と3つのコツ

By - ことのは  公開:  更新:

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首都高の画像

※写真はイメージ

首都高速道路(以下、首都高)は、都心の限られたスペースを活用して建設されたため、一般的な高速道路とは異なる構造になっています。

急カーブや合流、分岐が多く、運転に慣れていても「首都高の運転は怖い」と感じている人も多いのではないでしょうか。

首都高が複雑で事故が多い理由とは

首都高速道路株式会社によると、2024年の首都高での事故件数は 9,295件でした。1日あたり約25件もの事故が発生している計算となります。

高速道路の標識の写真

※写真はイメージ

首都高が複雑な理由と安全運転のポイントについて、首都高速道路株式会社の担当者にうかがいました。

――なぜ首都高は複雑なのですか。

首都高は、密集した市街地のなかで、公共用地を活用しながら建設されてきたため、構造的にカーブが多くなっています。

また、出入口が右側に位置している場合があるほか、出入口やジャンクションが多いため、分合流が多くなっているのも特徴です。

――首都高で事故が多い原因はなんでしょうか。

首都高で事故が多い原因には、主に3つのパターンがあります。

まずもっとも多いのが、見通しの悪いカーブやトンネル入口などの渋滞末尾で起きる『追突事故』です。車間距離不足や不注意が主な原因とされています。

次に、合流や分流時の確認不足や無理な割り込みによる『車両同士の接触』があげられます。

さらに、急カーブでの速度超過や雨天時のスリップによって壁などにぶつかる『施設接触事故』も発生しています。

高速道路の写真

※写真はイメージ

――首都高が苦手な人が安全に運転するコツなどはありますか。

安全運転のコツは、大きく分けて3つです。

1.出発前の事前準備

首都高の複雑な分岐や合流に焦らないためには、ナビなどを利用した事前のルート確認が効果的です。

・動画で予習

不安な区間がある場合は、公式の首都高ドライブ動画』などで実際の走行風景や合流ポイントを確認しておくと、本番でも落ち着いて運転できます。

・標識の読み方

首都高に設置している案内標識では、路線を番号で示しています。『方向名』と『路線番号』を覚えていただくと迷わずルートや車線を選べます。

首都高速の看板の写真

※写真はイメージ

2.運転中の意識

安全な運転のためには、『安全な速度での走行』や『十分な車間距離の確保』が効果的です。

・合流、車線変更

無理な運転は避け、周囲の車の流れに合わせて走行し、急ブレーキや急加速を控えましょう。また、早めにウインカーを出して車線変更の意思を周囲に伝え、周辺の車両をしっかり確認することも重要です。

・トンネルの出入り口

トンネルの出入り口など、明るさが急に変わる場所では、目が慣れるまで十分な車間距離を取ることが重要です。

また、トンネルを出た後もしばらくテールランプを点灯させておくことで、後続車に自車の存在を知らせ、追突事故の防止につながります。

・焦らない心

時間に追われると判断が鈍りがちです。

余裕を持った計画を立てることが大切で、場合によっては「遅れても仕方ない」と割り切ることも、事故防止に役立ちます。

・適度な休憩

運転中は疲労が溜まりやすく、注意力が散漫になりがちです。漫然運転を防ぐためにも、適度に休憩を取るようにしましょう。

首都高速のパーキングエリア

※写真はイメージ

3.初心者におすすめの『慣らし運転』ルート

初心者の場合は、首都高のなかでも比較的走りやすい路線から慣れていくのがおすすめです。

・湾岸線

直線が多く、カーブや分岐が少ないため、もっとも運転しやすいルートです。

また、5号・6号・7号などの放射線(下り)は視界が開けており、構造も比較的単調なため、安心して走行できます。

・中央環状線

都心の外側を周回するルートで、途中で降りる必要がありません。

トンネルやアップダウンなど、首都高特有の構造に慣れる練習にも適しています。

運転する人の写真

※写真はイメージ

首都高は、事故が起きやすい場所や走行するルートを、事前に確認しておくことが大切です。

しっかりと準備を整え、十分な車間距離を保つことで、落ち着いて運転しやすくなるでしょう。

無理をせず、自分のペースで走ることが、安全運転への一番の近道です。


[文・取材/ことのは 構成/grape編集部]

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協力
首都高速道路株式会社出典 事故・車両故障・落下物の現状について案内標識

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