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玄関から『3秒』が分かれ道 片づけられる人と片づかない人の差は…?

By - ことのは  公開:  更新:

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チラシの写真

画像提供:熊田朱実

2025年も残すところあとわずか。大掃除の計画を立て始めている人もいるでしょう。

部屋を見渡した時、ダイニングテーブルの端やカウンターの上に、うず高く積まれた『紙の山』を見て見ぬふりをしている人もいるかもしれません。

ポストから取り出したチラシ、いつか確認しようと思った公共料金の明細書、子供が持ち帰った大量のプリント類…。そして、これから届く年賀状。

「とりあえず取っておこう」が積み重なり、気づいた時には手をつけるのも億劫になってしまうのが紙類の整理です。

本記事では、整理収納アドバイザーであり、家事代行のプロとしても活躍する熊田朱実さんに、年末にスッキリ整理するためのコツを、教えてもらいました。

紙類整理の基本ルールは『4つ』

熊田さんが提唱する、紙類を溜め込まないための鉄則は以下の4つです。

入ってきたらまず、3秒で分類

家に入れた瞬間が勝負です。以下の3つに瞬時に分けましょう。

・即捨て: チラシ、期限切れの案内、控え不要なもの。

・一時保管: 期限があるもの、支払い・提出が必要なもの。

・長期保管: 契約書、税金関連、成績表など記録として残すもの。

保管には『期限を設ける』

いつか見るかも」は禁物です。種類ごとに期限を決めましょう。

・チラシ: 原則、その日のうちに処分。

・明細書、請求書: 家計簿につけたら処分。保管する場合も直近1年分まで。(医療費・税金関連は5年分)

・子供のプリント: 提出後は処分。学期末に見直し、成績表や思い出以外は手放す。

保管場所を決める

『一時保管』は忘れないように目につく場所へ。『長期保管』は普段見ないため、戸棚などに種類別にしまいます。

『迷ったら残す』をやめる

「なんとなく」で残した紙は、ほぼ見返しません。『明確な保管理由が言えるか』で判断し、心配な場合はスマホで写真を撮ってから処分するのも1つの手です。

ファイルボックスの写真

画像提供:熊田朱実

年賀状をスマートに整理する『マイルール』

もっとも悩ましいのが年賀状です。

「頂いたものを捨てるなんて…」と罪悪感を抱く人もいるでしょう。

熊田さんは「そもそも全部を取っておく必要はない」と言います。

例えば、こんな『マイルール』を作ってみてはいかがでしょうか。

【保管するもの】

・直近3年分まで。

・親族、恩師、特に大切な人からのもの。

・手書きメッセージや写真つきなど、思い入れがあるもの。

【処分するもの】

・それ以前の古い年賀状。

・印刷のみで、個別メッセージがないもの。

・すでに連絡を取らなくなった相手のもの。

収納ケースと年賀状の写真

画像提供:熊田朱実

処分する際は、頂いた相手に感謝しつつ、シュレッダーやスタンプで個人情報を守って処分しましょう。

神社でお焚き上げしてもらうのも、気持ちがスッキリする方法です。

また、アプリを活用して『デジタル保管』に切り替えるのもおすすめですよ。

今日の1枚から始めてみる

紙類の整理は、家に入ってきた時点でできる『毎日の習慣』が、1年後の散らかりを防ぎます。

最初から山積みの書類を完璧にやろうとしなくて大丈夫。

まずは、今日ポストに届いた1枚のチラシから、『3秒判断』を始めてみてくださいね。

収納ケースの写真

画像提供:熊田朱実


[文・取材/ことのは 構成/grape編集部]

熊田朱実さんの顔写真

監修・取材協力 熊田朱実

整理収納/家事代行サービスGerbera代表
元介護士、ADHD/ASDの息子を育てる2児の母としての経験を生かし、それぞれのライフスタイルや、性格特性に寄り添った収納サービスやオーダーメイドの家事代行が大阪・京都を中心に人気を集めている。
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