来日する外国人が増え、日常生活のほか、ビジネスシーンでも接する機会が以前より多くなりました。

初めて出会った外国人に挨拶しようとして、ふと「『よろしくお願いします』って英語でなんて言えばいいんだろう…」と戸惑った経験がある人もいるのではないでしょうか。

日本語の「よろしくお願いします」は、初対面でも別れ際でも使える便利な一言ですが、実はそのまま当てはまる英語は存在しません。

英語にしたい時は、場面ごとに何を伝えたいかを考える必要があります。

そこで本記事では、よくある3つのシーンで使える英語フレーズを紹介します。

初対面の「よろしくお願いします」は？

名刺交換や自己紹介の場で使う「よろしくお願いします」は、英語では次のように表します。

Nice to meet you.

『Nice to meet you（ナイス・トゥー・ミー・チュー）』は、「初めまして、よろしくお願いします」に当たる基本の挨拶です。「学校で習った！」という人も多いでしょう。

ビジネスでも日常生活でも使える表現です。

It’s great to be working with you.

『It’s great to be working with you（イッツ・グレイトゥ・ビー・ワーキング・ウィズ・ユー）』は、一緒に仕事をする相手に向けて使える丁寧なフレーズです。

「これからよろしくお願いします」という前向きな姿勢を伝えられます。

なお『great（グレイト）』を『a pleasure（ア・プレジャー）』に置き換えると、少しフォーマル寄りにできます。

依頼の場面の「よろしくお願いします」は？

日本語の「よろしくお願いします」は、お礼とお願いを同時にこめられる便利なフレーズですが、英語ではお願いの強さで表現が変わります。

I’d appreciate it if you could ～.

『I’d appreciate it if you could ～（アイドゥ・アプリシエイリッ・イフ・ユー・クドゥ～）』は、控えめで丁寧な依頼の表現です。

「〜していただけると大変助かるのですが…」というニュアンスで、相手に配慮しながらお願いしたい場面で使われます。

I was wondering if you could ～.

『I was wondering if you could ～（アイ・ワズ・ワンダリン・イフ・ユー・クドゥ ～）』は、依頼をやわらかく伝える時にぴったりな表現です。「可能でしたらお願いできれば…」という意味で、ビジネスメールでもよく使われます。

ちなみに、なぜ今お願いしているのに過去形が使われているのかというと、表現を遠回しにすることで、より丁寧な表現にするためです。

直接的な言い方を避けることで、「あなたに負担をかけたくありません」という気持ちを伝えられます。

別れ際の「よろしくお願いします」は？

「今後ともよろしくお願いします」のように、関係を続けたい時の挨拶としても「よろしくお願いします」は使われます。英語では、次のように言い換えます。

Let’s keep in touch.

『Let’s keep in touch（レッツ・キーピイン・タッチ）』は、「連絡を取り合いましょう」というカジュアルな表現です。

ビジネスでも、ある程度関係ができた相手との別れ際に使われることがあります。

日本語では「よろしくお願いします」の一言で済ませてしまう場面でも、英語では状況に合った表現を選ぶことが重要です。

ぜひ、場面に合わせて紹介したフレーズを使い分けてみてください！

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[文／川田幸寛　構成／grape編集部]