障がい者を狙う、卑劣な痴漢行為が続出 実際の手口に「ゲスすぎ」「信じられない」
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日本で深刻な社会問題の1つとされている、痴漢行為。他者の身体に合意なく触れ、尊厳を傷付ける痴漢行為は迷惑防止条例違反で罰せられます。
2020年12月に公表された警視庁のデータによると、検挙されたものだけでも1年で1780件を超えるのだとか。また、被害の6割は電車や駅構内で起こっているそうです。
一般的に痴漢被害は抵抗しなさそうな人が狙われやすいため、泣き寝入りを余儀なくされた人も多く存在することが推測できます。
障がい者を狙った卑劣な痴漢行為の事例に、怒りの声
自分よりも力が弱く、抵抗しなさそうな弱者を狙う痴漢行為は、卑劣な犯罪。
2021年8月25日、障がい者を取り巻く問題に取り組む非営利団体『DPI 日本会議』が、障がい者をターゲットとした痴漢行為についてウェブサイトに掲載。
障がい者が電車を利用する際、一部の鉄道では「〇〇号車に乗車、××駅で降車します」といった駅アナウンスを行うことがあります。
このアナウンスは、駅員同士が情報を共有するためのもの。乗降時に駅員が補佐を行うため、必要なのでしょう。
しかし、信じられないことに一部の人はこのアナウンスで障がい者の居場所や降車駅を把握し、痴漢行為をはたらいているというのです。
ウェブサイトで掲載された実際の事例は、どれもあまりの卑劣さに目を疑うようなものばかりでした。
ウェブサイトに掲載されているものだけでも被害事例は13件あり、中には「上記より酷い被害のため、記載しないことを希望」というものも。
相手が障害を持ち、抵抗するのが難しい状況と知った上で、加害者は痴漢行為をはたらいているのでしょう。
被害に遭った人たちは、「アナウンスによって居場所や目的地を知られ、ターゲットにされてしまう」と恐怖を感じているといいます。
電車での乗降時のアナウンスは、本来支援のためのもの。善意を利用し、卑劣な行為をする人たちに怒りを感じずにはいられません。
これらの事例はネット上で拡散され、多くの人から怒りの声が上がっています。
・発想がゲスすぎて、めまいがした。加害者に人の心はないのか?
・あのアナウンスを、犯罪で利用する人がいるなんて思いもしなかった。信じられない。
・言葉にならないくらい卑劣。今まで気付くことができなかったのを悔やみます。
先述したように、駅でのアナウンスは乗務員に安全確認を伝達するためのもの。しかし、善意を利用し悪行をはたらこうとする人がいるのも事実です。
被害に遭う人を1人でも減らすため、社会全体が関心を持ち、考えていかなくてはなりません。
[文・構成/grape編集部]