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核使用を示唆したロシア 長崎市の声明に「涙が出る」「世界中の人に読んでほしい」

By - grape編集部  公開:  更新:

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2022年2月24日に、ロシアのプーチン大統領が特別軍事活動を承認したことによって、ウクライナで戦いが勃発。

ウクライナ全土では戦時体制が導入され、各地がロシア軍による攻撃を受けています。

また、プーチン大統領は緊急演説で「ロシアは世界でもっとも強力な核保有国の1つであり、ロシアを攻撃した者は敗北と恐るべき結果を引き起こす」と、核兵器の使用を示唆(しさ)する発言をしました。

ロシアの核兵器示唆に、長崎市長が声明

プーチン大統領の発言を受け、同月25日、長崎市はウェブサイトに田上富久市長のコメントを掲載。

そこにつづられていたのは、第二次世界大戦で核兵器を投下された歴史を持つ長崎市の、代表としての想いと願いでした。

ロシアによるウクライナへの軍事的侵攻に際し、プーチン大統領による核兵器の使用を示唆する発言がなされたことについて、被爆地長崎は強い憤りを感じています。

今年1月にロシアを含む核保有5か国が発出した共同声明の中で、「核戦争に勝者はなく、決して核戦争をしてはならない」と世界に発信した矢先の発言であり、「世界中の誰にも二度と同じ体験をさせてはならない」と懸命に訴えてきた被爆者の切なる思いを踏みにじる言動です。

地球上に、第三の戦争被爆地を生むことは絶対にあってはなりません。

不信感から不安へ、不安から武力へ、という戦争につながる心理の連鎖を断ち切り、理性に基づいた対話により緊張関係を緩和し、平和的解決への道を探ることを強く求めます。

長崎市 ーより引用

1945年8月9日に原子爆弾を投下され、甚大な被害を受けた長崎市。1発の核爆弾によって多くの命が奪われ、街は破壊されました。

2022年現在も、被爆による後遺症で苦しんでいる人が存在しており、多くの市民が非人道的な核兵器の根絶を願っています。

市長のメッセージは、その歴史を深く知っているからこそ抱く、世界に対する怒りと悲しみなのでしょう。

※画像はイメージ

ネットでは、ロシアとウクライナの現状に心を痛めている日本人から、市長のメッセージを支持する声が相次いでいます。

・このメッセ―ジを世界中の人に読んでほしい。1日も早く事態が収束しますように。

・長崎市が『最後の被爆地』であり続けるために、ずっと核根絶を訴えていかなくては。

・つらいニュースばかりで涙が出る。心の中で思うだけではなく、こうしてちゃんと声にして主張していくべき。

ロシアとウクライナ以外の世界各国でも反戦デモが行われ、平和を願う声が相次いでいる、同月28日現在。

日本は戦争による唯一の被爆国です。原爆投下の悲劇は、終戦から70年以上経つ現在も、世代を超えて多くの人に語り継がれています。

これ以上多くの人が傷付かないよう、そしてあの悲しみを二度と繰り返さないよう、日本でも声を上げていかなくてはなりません。


[文・構成/grape編集部]

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出典
長崎市産経ニュース

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