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YouTuberが産婦人科の『内診台』を揶揄 メーカーの声明に「本当にそう」「よくぞ言ってくれた」

By - grape編集部  公開:  更新:

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※写真はイメージ

『性教育Youtuber』を自称する男性が2023年1月上旬に投稿した、1本の動画が議論になっています。

動画の内容は、施設に展示されている産婦人科検診台(通称:内診台)に、男性が笑いながら乗るというもの。

投稿文では内診台を『セックスマシーン』と称し、「足が上がりすぎてセックスどころじゃない」とつづっていました。

※写真はイメージ

足を左右に大きく開くため、内診台で検査を受ける際は強い抵抗感を覚える人も多いといいいます。

それでも人々が内診台に乗るのは、病気を早期発見する検査や出産など、命に関わることのためでしょう。

内診台を揶揄しているような投稿に対し、ネットでは批判が殺到。「身体に関わるものを下品に茶化すだなんて」「その意識で性教育を語らないでほしい」といった声が上がっています。

産婦人科の『内診台』揶揄に、メーカーが怒りの声明

同年2月10日、内診台をはじめ、美容室や医療クリニックの業務用設備機器を製造している、タカラベルモント株式会社がウェブサイトで声明を公開。

今回の騒動を『産婦人科検診台での迷惑行為』と称し、同社はこのように想いをあらわにしました。

当該製品は、産婦人科における診断・処置に使われる医療機器です。また、撮影された施設は、人間の命や性についての正しい理解と啓発を行うための施設であり、教育の場としても活用されている施設です。

しかしながら、今回の SNS 上での投稿は、誤った機器の取り扱い方、並びに多くの患者様への誤解を生むような表現であるばかりでなく、人間の性に対する尊厳を傷つけるものであり、到底許容できるものではありません。大変遺憾に思うとともに、強く抗議致します。

タカラベルモント ーより引用

最後に、「これからも弊社は、女性の悩みや不安に寄り添った製品・サービスを提供し続けます」とつづった、タカラベルモント株式会社。

内診台がああいった表現で揶揄されたことに対し、同社は怒りをあらわにすると同時に、苦言を呈しました。

産婦人科は妊娠や出産に限らず、がんの検査や月経困難症の治療など、さまざまな理由で女性が訪れる場所。しかし、いまだに「妊娠をした人だけが行く病院」といった誤った印象を持たれがちです。

ネットでは、問題の投稿によって、産婦人科や内診台に対して偏った印象が広まることを危惧する声も。今回の騒動を受け、さまざまな意見が上がっています。

・本当にそう。抗議文を出してくれたことに感謝の気持ちでいっぱいです。

・ただでさえ若い子は産婦人科に行くことに抵抗があるのに、変な偏見を植え付けないでほしい。

・よくぞいってくれました!メーカー側もちゃんと怒ってくれてよかった。

近年、性教育では身体の構造や行為そのものの知識だけでなく、人権について学ぶことも重要とされています。

内診台について正しい知識を広めると同時に、利用者の気持ちを尊重することが性教育につながるのではないでしょうか。


[文・構成/grape編集部]

出典
タカラベルモント

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