東京駅で「車いすの方、通りまぁ〜す!」 手を叩き叫ぶ駅員に「恥ずかしい」と伝えると?
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
北海道のコンビニ 駐車場で撮影した1枚に「怖すぎるだろ…」「五度見したわ」北海道で男性が撮影した1枚。写った光景に道民以外が「ウソだろ…」
「やっぱりコミュニケーションが、知らないもの同士の壁を壊してくれるんだなぁ」
そう実感した出来事をTwitterに投稿したのは、車いすユーザーの中嶋涼子(@NakashimaMinion)さん。
東京都千代田区にある東京駅で、新幹線から在来線に乗り換えるため、駅員にホームまで案内してもらった際のエピソードを明かしました。
もやっとした思い 素直に駅員に伝えてみたら?
駅構内を移動中、「車いすの方、通りまぁ〜す!」と叫びつつ、手を叩いていた駅員。
あまりにも目立ち、恥ずかしくなった中嶋さんは、少し笑いながら「そんな大きな声でいわないでください。恥ずかしいです」と正直に伝えました。
すると、ハッとした駅員は中嶋さんに謝罪して、自分の行動の背景についてこう述べたのです。
昔ツアーガイドをやっていたから、クセになっちゃって。恥ずかしいよね、ごめんね〜。
いつもはもっと混んでいるから、これくらいいわないとぶつかっちゃう人もいるんだけど、今日はそんなに混んでいないもんね。ごめんごめん。
※写真はイメージ
人が押し合うほど混雑することも珍しくない東京駅。
そんな場所を車いすで横切るのは大変で、イヤホンを装着していたり、スマホ画面を注視していたりする人たちにも気付いてもらう必要があります。
駅構内に人が少なかったこの日も、一生懸命であったからこそ、駅員はつい前職で鍛えた声量で周囲に呼びかけてしまったのでしょう。
背景を理解した中嶋さんは、気さくに返答してくれた駅員のことを一瞬で好きになったといいます。
このエピソードを振り返り、中嶋さんは次のようにコメントをしました。
あのまま恥ずかしい思いを我慢していたら、嫌な気分のまま終わっていたけど、勇気を出して自分の気持ちを正直に伝えたら、その人に対する嫌悪感もストレスも一瞬にして吹き飛んだ!
胸のもやもやにフタをすると、相手の言動の本意が分からないまま「自分に悪意があるのでは」など、ネガティブな思考に陥ってしまうことも。
しかし、実際に対話をしてみると、むしろ善意からの行動であることが分かる場合もあるのです。
コミュニケーションの大切さが感じられる出来事に、多くの人が考えさせられた様子。投稿には、共感する声が寄せられています。
・同感。溜め込まないで対話するのは、やっぱり大切だなぁ!
・Twitterに愚痴を書き込む人が多いけど、本人に直接思いを伝えていたら、解決したことも多いだろう。
・駅員さんの普段の気遣いも、気さくな返答も素敵!いつも仕事に全力な人なんだろうな~!
・家族がツアーガイドをしていました。確かに声がめっちゃ大きいので、光景が目に浮かぶようです。
互いに誤解したままでいるのは不幸なこと。
疑問に思ったことなど、何かあったら勇気を出して直接尋ねてみると、思ったよりすんなりと問題が解決するかもしれません。悩んだ時の参考にしたいですね。
[文・構成/grape編集部]