障がい者を装い、暴行を加える卑劣な事件 車いすの女性が描いた漫画に反響
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女性「感動した」 白杖の男性が赤信号の交差点で…「す、すげぇ」「もっと広まって」障害のある人の生活や社会参加を、デザインの力で支援する会社を経営している、方山(@denkiry)さん。 ある日、街中を歩いていると、白杖を持った男性を発見しました。

優先席で高齢者を立たせ、平然と座る若者 障がい者の意見に「本当にそれ」「広まってほしい」『若者の優先席利用』がネットで議論に。障がいを持つ年配男性が思ったこととは…。
「『お金を貸してほしい』と障がい者を装った人にいわれ、現金をとられた」
「障がい者を装った人に『トイレを手伝ってほしい』といわれ、性的暴行を受けそうになった」
たびたびネットで話題になる、障がい者を装った人による被害の報告。
主に女性や子どもを対象に、「お金がない」「1人だと大変だから手伝ってほしい」「困っている」と声をかけ、人の良心につけこんで悪事を働くというものです。
そういった注意喚起を耳にした、たお子(@ta2amnos_pic)さんは、車いすユーザーの1人として自身の気持ちを漫画で描きました。
『障がい者を装う事件』について思ったこと
注意喚起が呼びかけられる事例の中で多いのは、「障がい者を装った男性に、若い女性が助けを求められた」というもの。
男性ではなく、わざわざ非力な女性に助けを求めるのは違和感があります。まして、初対面の異性にトイレの介助を頼むなど考え難い行動です。
たお子さんがいうように、助けを求められた際に相手の言動に違和感を覚えたり、不安になったりした場合、周囲の人に相談することをお勧めします。
「善意に助けられている自分としては、そういった善意を悪用されることが一番悲しい」
いち車いすユーザーとしてそうつづった、たお子さん。
困っている人を助けるのは、とても素晴らしいこと。一部の悪意ある人によって、心優しい人が傷つくのは残念でなりません。
こういった事件があるからといって、中には困っている時に遠慮してしまう障がいをもつ人もいるかもしれません。
一部の悪意ある人に惑わされず、自分の中の『優しさ』を大切にして思いやりのあふれる社会を築いていきたいですね。
[文・構成/grape編集部]