店頭のポスターをじっと見つめる少女 この写真に多くの人が感動した理由とは By - grape編集部 公開:2019-09-09 更新:2019-09-10 いい話車いす Share Post LINE はてな コメント 出典:Carolyn Kovacs Anderson アパレルショップの店頭など、町のいたるところに貼られているポスターには容姿の美しいモデルが写っていることがあります。そんな人たちを見て、「大きくなったらあの人みたいになりたい」と憧れる女の子も多いことでしょう。 アメリカ・ヴァージニア州に住むキャロリン・アンダーソンさんが4歳の娘、マレンちゃんを連れて出かけた時のことです。マレンちゃんがある店の前で止まったといいます。 彼女の視線の先にあったものは1枚のポスター。美容品を販売する『アルタ・ビューティー』の店頭に貼られたそのポスターには、車いすに座った女性が写っていました。 Well Ulta, you absolutely stopped my girl in her tracks this evening. It was mesmerizing to watch her stop, turn and gaze at this poster. So thank you ❤️Posted by Carolyn Kovacs Anderson on Wednesday, August 14, 2019 海外メディア『GOOD MORNING AMERICA』によると、マレンちゃんは遺伝子の突然変異による病気で、早期乳児てんかん性脳症や脊髄小脳変性症などを患い、運動機能に障害をもっているため、車いすで生活をしているといいます。 少女が目を奪われたポスターに写っていたのは そんな彼女が思わず目を留めたポスターの女性は、メイクアップアーティストのステフ・アイエロさん。 海外メディア『Bustle』によると、ステフさんは2010年、美容専門学校へ入学する前日に交通事故に遭いました。その事故により下半身がまひし、手にも障害が残ってしまいます。また同乗していた親友は亡くなりました。 この投稿をInstagramで見る Steph Aielloさん(@uwalk_iglide)がシェアした投稿 – 2019年 8月月15日午前10時00分PDT 数か月間のリハビリ後、腰の感覚が少し戻ってきたころに、彼女は飲酒運転をした車による事故に遭ってしまいます。さらにそれから少しして、ステフさんはがんと診断されたのです。 次々と直面する困難の中でも、彼女はメイクアップへの情熱を持ち続けました。がんを克服した後、まひの残る手でメイクをする方法を身に付けます。 そして2016年に開催されたビューティーイベントに出席した際に、モデルのタイラ・バンクスさんと出会ったステフさん。 そこでタイラさんから励まされたことをきっかけに、メイクの仕方を紹介する動画をInstagramで公開するようになり、一気にフォロワーが増えたということです。 現在、ステフさんのInstagramには11万人を超えるフォロワーがついています。 この投稿をInstagramで見る Steph Aielloさん(@uwalk_iglide)がシェアした投稿 – 2018年 2月月10日午後7時54分PST そんなステフさんの姿をキラキラした瞳で見つめていたマレンちゃん。 母親によると、このポスターを見た後、マレンちゃんは「いままでに見たことがないほど自信をもって車いすを走らせていた」ということです。 Today is an important day for Maren. Every February 28th is World Rare Disease Day. We never dreamed one of our children…Posted by Carolyn Kovacs Anderson on Wednesday, February 28, 2018 幼いマレンちゃんにとって、自分と同じように車いすに座っていきいきと活躍しているステフさんの姿はとても輝いて見えたことでしょう。 このポスターとの出会いによって自信をつけたマレンちゃん。これから先、どんな夢でも実現できると信じて生きていってほしいですね。 [文・構成/grape編集部] 出典 Carolyn Kovacs Anderson/uwalk_iglide/Bustle/GOOD MORNING AMERICA Share Post LINE はてな コメント
アパレルショップの店頭など、町のいたるところに貼られているポスターには容姿の美しいモデルが写っていることがあります。そんな人たちを見て、「大きくなったらあの人みたいになりたい」と憧れる女の子も多いことでしょう。
アメリカ・ヴァージニア州に住むキャロリン・アンダーソンさんが4歳の娘、マレンちゃんを連れて出かけた時のことです。マレンちゃんがある店の前で止まったといいます。
彼女の視線の先にあったものは1枚のポスター。美容品を販売する『アルタ・ビューティー』の店頭に貼られたそのポスターには、車いすに座った女性が写っていました。
海外メディア『GOOD MORNING AMERICA』によると、マレンちゃんは遺伝子の突然変異による病気で、早期乳児てんかん性脳症や脊髄小脳変性症などを患い、運動機能に障害をもっているため、車いすで生活をしているといいます。
少女が目を奪われたポスターに写っていたのは
そんな彼女が思わず目を留めたポスターの女性は、メイクアップアーティストのステフ・アイエロさん。
海外メディア『Bustle』によると、ステフさんは2010年、美容専門学校へ入学する前日に交通事故に遭いました。その事故により下半身がまひし、手にも障害が残ってしまいます。また同乗していた親友は亡くなりました。
数か月間のリハビリ後、腰の感覚が少し戻ってきたころに、彼女は飲酒運転をした車による事故に遭ってしまいます。さらにそれから少しして、ステフさんはがんと診断されたのです。
次々と直面する困難の中でも、彼女はメイクアップへの情熱を持ち続けました。がんを克服した後、まひの残る手でメイクをする方法を身に付けます。
そして2016年に開催されたビューティーイベントに出席した際に、モデルのタイラ・バンクスさんと出会ったステフさん。
そこでタイラさんから励まされたことをきっかけに、メイクの仕方を紹介する動画をInstagramで公開するようになり、一気にフォロワーが増えたということです。
現在、ステフさんのInstagramには11万人を超えるフォロワーがついています。
そんなステフさんの姿をキラキラした瞳で見つめていたマレンちゃん。
母親によると、このポスターを見た後、マレンちゃんは「いままでに見たことがないほど自信をもって車いすを走らせていた」ということです。
幼いマレンちゃんにとって、自分と同じように車いすに座っていきいきと活躍しているステフさんの姿はとても輝いて見えたことでしょう。
このポスターとの出会いによって自信をつけたマレンちゃん。これから先、どんな夢でも実現できると信じて生きていってほしいですね。
[文・構成/grape編集部]