稼いだお金を1セントも受け取らない路上ミュージシャン その理由に称賛の声
公開: 更新:
道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
北海道のコンビニ 駐車場で撮影した1枚に「怖すぎるだろ…」「五度見したわ」北海道で男性が撮影した1枚。写った光景に道民以外が「ウソだろ…」
アメリカ・ニューヨークの地下鉄のホームでギターを弾きながらエネルギッシュに歌うウィル・ボヤジャンさん。彼はクルーズ船のショーなどに出演するプロのミュージシャンです。
そんなウィルさんが地下鉄のホームで歌っている理由。それは生活費を稼ぐためでもなければ、有名になるためでもありません。彼はそこで歌って手に入れたお金を1セントも自分で持ち帰ることはしないのです。
ウィルさんの足元に置かれているギターケースには、こんなメッセージが書かれています。
もしあなたがホームレス、または助けを必要としているなら、どうぞこのケースから必要なだけ持っていってください。
ニューヨーカーのみんな 助け合おうじゃないか
『HOPEFUL CASES』(希望に満ちたケース)
ウィルさんは自分のギターケースをそう名付けました。彼は、自分が歌うことで通りすがりの人たちがギターケースに入れてくれたお金を、ホームレスなど必要とする人にあげています。
NEW YORK POSTによると、ウィルさんがこの活動を始めたきっかけは、彼がニューヨークに越してきてすぐの頃に経験したことある出来事だと言います。
ウィルさんは毎回、空っぽのギターケースを置いて演奏をスタート。彼の歌声が気に入った人たちが入れてくれたお金を、必要な人たちがそこから持っていくのです。
『HOPEFUL CASES』からお金をもらって行く人の中には1ドルや5ドルなど少額を持っていく人もいれば、80ドルを持っていく人もいるのだとか。
しかし、ウィルさんは誰がいくら持っていこうが気にしないそうです。80ドルが必要な人もいれば、1ドルでも助かる人もいるのでしょう。
与えることと受け取ること、そんな助け合いの気持ちが形となった『HOPEFUL CASES』。
ウィルさんのこの活動はあっという間に話題となり、ニュースメディアやテレビ番組からも取材や出演依頼が続々と来ているそうです。
ニューヨーカーたちに『与えること』について考え直してもらいたいと思い、『HOPEFUL CASES』キャンペーンをスタートしたウィルさん。彼の願いはすでにたくさんの人たちに着実に広まりつつあるようですね。
[文・構成/grape編集部]