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「抱きしめると思いが伝わる」ぬいぐるみ 遠く離れて暮らす祖父母を笑顔にした秘密とは

By - grape編集部  公開:  更新:

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遠い場所に離れて住む家族と、どのくらいの頻度で連絡を取り合っていますか?

スマホが普及し、時間を問わずにいつでも簡単に連絡が取れるようになりました。手軽になった反面、一回一回が簡素なものになってしまったり、「いつでも連絡できるし」という気安さから、逆に頻度が少なくなってしまった…そんな現実もあるのではないでしょうか。

ここで、遠く離れて暮らす祖父母と孫をつないだ「あるもの」をご紹介します。

地方の町に住む祖父母と孫をつないだもの

舞台は秋田県南秋田郡五城目町。秋田県の中心付近に位置するのどかな田舎町です。

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そこに住むおじいちゃんとおばあちゃん。そして、関東に住む孫の一家。五城目町は秋田市から車で1時間。すぐに会いに行ける距離ではありません。

孫に会えなくて寂しい…そんな祖父母を笑顔にしたものとは、なんだったのでしょうか。

おじいちゃんとおばあちゃんを笑顔にしたのは、「ぬいぐるみに触れると、相手にスタンプが送られる」とてもシンプルなしくみの「Comi Kuma(こみくま)」でした。

「Comi Kuma」はKDDIの研究機関「au 未来研究所」が開発した、スマホの次となるコミュニケーションツール。コンセプトモデルとして作られた「Comi Kuma」を、五城目町に住む祖父母と遠く離れて住む孫の家族に実験的に使ってもらったのです。

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ぬいぐるみの手を握ったり、なでたり、抱きしめたりすることによって、センサーが反応し、動きに応じたスタンプが相手のぬいぐるみに送られます。

実際に「Comi Kuma」を使ってみた祖父母と孫の間では、たくさんのスタンプが送られました。

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スタンプだけのやり取りだなんて、むしろ無機質で寂しいのでは…? そう思われる方もいるかしれません。

ですが、実際に使ってみた家族の間では、「Comi Kuma」でのコミュニケーションをきっかけにして、むしろ電話をかける機会が増えたのだとか。

さらに意外なことに、積極的にスタンプを送ったのは孫のほうから。両親が電話をしていて、祖父母に「孫にかわって」と頼まれても恥ずかしがって電話に出ない。そんな子も、ぬいぐるみによるコミュニケーションには夢中になったのだそうです。

実際に「Comi Kuma」をぎゅっと抱きしめてみたら…

「Comi Kuma」を開発した「au未来研究所」に、実物をお借りして使ってみました。

見た目はいたって普通のぬいぐるみ。手足が動かしやすく、アクションを取りやすい形です。

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スマホの専用アプリで、ぬいぐるみとBluetooth接続。

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頭に触れたり、手をぎゅっと握ったりすると反応し、スタンプが表示されて相手の「Comi Kuma」にも送られます。

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抱きしめたら、自然に笑顔になってしまいました! 「今抱きしめたよ」そのことが相手に伝わるのが、不思議な感覚です。スマホでスタンプを送ることは慣れているはずなのに、なんだか新しいことのように感じました。

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ぬいぐるみを抱きしめて、心がほっとした。そのときの気持ちが、「あなたを想っているよ」という想いと共に相手に届く。

言葉を使わないコミュニケーションを通じて、言葉を交わしたくなる。それが自然に気持ちとしてわいてくる感覚でした。

離れた家族とのコミュニケーションを想う

こんなことを思い返します。自分が小さかったころ、田舎に住む祖父母にたまにしか会えず、久々に会った時には祖父母の明るい笑顔や優しい声にちょっと緊張したり、ウキウキしたことを。

ITの進化は、コミュニケーションを無機質なものに変えてしまうイメージばかりが先行します。そんな中で「Comi Kuma」のような人の想いを伝える技術の進化は、もっともっと進んでコミュニケーションを強める手助けになってほしいですね。

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