医師「ドラマのあのポーズは…」 本当にやってるのか、現役医師に聞いた By - デジタル・コンテンツ・パブリッシング 公開:2024-06-17 更新:2024-06-17 医者手術 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 医療ドラマなどで、医師が手の甲を外に向け、両手を胸の前辺りまで掲げ「手術を始めましょう」というシーンがあります。ドラマだけではなく、漫画などでもよく見かけますよね。 医者はみな、本当にこのようなポーズを取るのでしょうか。麻酔医として多くの手術に立ち会い、救急医療にも携わってきた笹倉渉医師に聞いてみました。 手術の時、『あのポーズ』はするのか? 笹倉先生によると、ドラマでよくあるポーズは「しません」とのこと。 手術室では清潔であることが何より重要。手術に使う手は清潔に保つ必要があります。上半身は清潔、下半身は清潔ではないという意識があるので、両手を下げて下半身のほうに持っていくことはせず、かといって頭を触るわけにもいきません。 そのため、「一般的には、手を下半身のほうに持っていかず、上げたままにする」そうですが、ドラマなどで見かけるのようなあのポーズは取らないそうです。 手術が始まる前は医師、スタッフがそれぞれ持ち場につき、緊張するとともに、手のやり場に困る時間なのかもしれません。 ※写真はイメージ 例のあのポーズで「始めましょう」といった声が掛かると、視聴者は「手術が始まるんだな」と思いますが、実際は違うようですね。家族や友人と医療ドラマを見る時に教えてあげると、意外と盛り上がるかもしれませんよ! 【笹倉渉 Profile】医師。株式会社海医代表取締役。2024年現在、複数の企業の産業医、医療法人顧問を務める。 2006年藤田保健衛生大学医学部卒業。公立昭和病院で初期臨床研修修了後、東京慈恵会医科大学附属病院で麻酔・救急医療に従事。「健康を支える手立ては第一次医療である健康管理にあるのではないか」と考え、2016年に開院した渋谷MYメディカルクリニック院長に就任。大手町、横浜みなとみらい、田町三田、新宿、せんげん台と働く人が多い街に医院を展開。現在は経営から退き、再び現場で医療現場と一般社会の常識の齟齬をなくす活動に従事している。 MYメディカルクリニック [文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部] Share Post LINE はてな コメント
医療ドラマなどで、医師が手の甲を外に向け、両手を胸の前辺りまで掲げ「手術を始めましょう」というシーンがあります。
ドラマだけではなく、漫画などでもよく見かけますよね。
医者はみな、本当にこのようなポーズを取るのでしょうか。麻酔医として多くの手術に立ち会い、救急医療にも携わってきた笹倉渉医師に聞いてみました。
手術の時、『あのポーズ』はするのか?
笹倉先生によると、ドラマでよくあるポーズは「しません」とのこと。
手術室では清潔であることが何より重要。手術に使う手は清潔に保つ必要があります。
上半身は清潔、下半身は清潔ではないという意識があるので、両手を下げて下半身のほうに持っていくことはせず、かといって頭を触るわけにもいきません。
そのため、「一般的には、手を下半身のほうに持っていかず、上げたままにする」そうですが、ドラマなどで見かけるのようなあのポーズは取らないそうです。
手術が始まる前は医師、スタッフがそれぞれ持ち場につき、緊張するとともに、手のやり場に困る時間なのかもしれません。
※写真はイメージ
例のあのポーズで「始めましょう」といった声が掛かると、視聴者は「手術が始まるんだな」と思いますが、実際は違うようですね。
家族や友人と医療ドラマを見る時に教えてあげると、意外と盛り上がるかもしれませんよ!
【笹倉渉 Profile】
医師。株式会社海医代表取締役。2024年現在、複数の企業の産業医、医療法人顧問を務める。
2006年藤田保健衛生大学医学部卒業。公立昭和病院で初期臨床研修修了後、東京慈恵会医科大学附属病院で麻酔・救急医療に従事。
「健康を支える手立ては第一次医療である健康管理にあるのではないか」と考え、2016年に開院した渋谷MYメディカルクリニック院長に就任。
大手町、横浜みなとみらい、田町三田、新宿、せんげん台と働く人が多い街に医院を展開。現在は経営から退き、再び現場で医療現場と一般社会の常識の齟齬をなくす活動に従事している。
MYメディカルクリニック
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]