『お茶で水分補給はNG』は本当? 伊藤園の回答に「そうだったの!?」「マジか」
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- 出典
- 伊藤園健康フォーラム
毎年気温が上がると、全国で多くの人が見舞われてしまうのが熱中症。日本の猛暑によって、たくさんの人が体調不良を訴え、病院へ搬送されています。
熱中症対策として代表的なのが、定期的な水分補給です。気温の高い日は、意識をして水筒やペットボトル飲料を持ち歩いている人が大半でしょう。
手元に置いておく飲み物を選ぶ際、こんな言説を耳にしたことはありませんか。
「カフェインを含むため、お茶を飲むと脱水を促してしまう」
※写真はイメージ
お茶を飲もうとした際、「カフェインには利尿効果があるから、トイレに行きたくなってしまうよ」といわれた経験は、きっと大半の人が一度はあるでしょう。
確かに一般的な緑茶には、苦み成分であるカフェインが、100㎖につき、およそ20mgほど含まれているといわれています。
ですが、よく耳にする「水分補給にお茶は向かない」や「トイレに行きたくなってしまう」という言説は本当なのでしょうか。
伊藤園が「お茶は脱水予防に逆効果」の噂に回答
そんな疑問に対し、調査結果を公表しているのは、『お~いお茶』などの飲み物を販売する株式会社伊藤園(以下、伊藤園)。
2019年に開催した『健康フォーラム』のイベントレポートでは、登壇した専門家の見解を元に、「お茶は脱水症状を促すのではないか」という疑問について、このようにつづっています。
噂とは異なり、「脱水時にお茶を飲むのは、水分補給として有効」という結果を述べた、伊藤園。
また、同社は2023年に奈良女子大学と共同で調査を行っており、軽度脱水時の緑茶の摂取は排尿を促進しないと結果を発表しています。
複数名の健常な成人男女を対象に試験を行った結果、緑茶には尿排泄速度を上昇させる効果がなく、かつ緑茶を含むどの飲料でも、脱水時より体液量の回復がみられたとのことです。
つまり、水分を摂ることによってトイレに行きたくなっても、含まれるカフェインの影響で排泄量が増えるわけではないということ。時々耳にする「お茶は熱中症や脱水対策には逆効果」という言説は、事実とは異なるようです。
伊藤園の見解はたびたびSNSで話題になりますが、2024年現在も「ずっと噂を信じていたから、衝撃的」や「そうだったのか…勘違いをしていた」といった声が上がっています。
なお、どの飲み物も基本的に摂取しすぎるのはNG。無理に水分補給をするのではなく、定期的に自分に合った量を口にしてくださいね。
[文・構成/grape編集部]