『代用コーヒー』６選！それぞれの特徴や購入先についてもご紹介

「コーヒーの香りや味が大好きだけれど、カフェインが気になる」と思ったことはありませんか。夜に飲むと眠れなくなったり、胃がキリキリするのが心配だったりしますよね。

そんな悩みを持つ人にこそ知ってほしいのが『代用コーヒー』です。

カフェインを控えながらも、コーヒーのような深い味わいと香ばしさを楽しめます。

本記事では、代用コーヒーの特徴やおすすめの種類を６つご紹介します。

健康を意識しながら、日々のリラックスタイムをより心地よいものにするために、代用コーヒーを取り入れてみてはいかがでしょうか。

代用コーヒーとは？

代用コーヒーとは、コーヒー豆を使わずにコーヒーのような風味を楽しめる飲み物です。

たんぽぽの根やどんぐり、大豆などが原料として使われ、種類によって香りや風味に違いがあります。

香ばしさが際立つものもあれば、まろやかな甘みを感じられるものもあり、好みに合わせて選べるのが魅力です。

代用コーヒーの最大の特徴は、ノンカフェインであることが挙げられるでしょう。「コーヒーが好きだけれど、カフェインの摂取を控えたい」と考えている人に愛飲されています。

この代用コーヒーが広まるきっかけになったのは、第二次世界大戦中だといわれています。当時、コーヒー豆は戦場で戦う兵士たちに支給され、眠気防止やストレス、疲労軽減の目的で利用されていたのだとか。

そのため、一般の人々にはコーヒーが行き渡らず、代用品として穀物や植物の根を使った飲み物が誕生したといわれています。

戦時中の工夫が、今では健康志向の高まりとともに再注目され、代用コーヒーとして親しまれているのです。

なぜ代用コーヒーが注目されているのか？

健康志向が高まる中、カフェインを控えながらもコーヒーの味を楽しみたいと考える人もいるでしょう。

代用コーヒーはノンカフェインで身体に優しい選択肢として注目され、多くの人に支持されています。ここでは、その理由をまとめました。

カフェインレスの需要

カフェインレスである代用コーヒーには、老化の原因とされている活性炭素を取り除く働きがあり、アンチエイジングの効果が期待できるといわれています。

また、睡眠への影響が少ない点も代用コーヒーの大きなメリットです。

前述したようにカフェインには覚醒作用があり、夕方以降に摂取した時に「夜に眠れなくなった」という経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。

代用コーヒーなら、カフェインの影響を気にせず夜のリラックスタイムを楽しめるので、就寝前の飲み物としても最適です。

さらに、カフェインを控えたい人の中には妊婦さんや授乳中の人たちも含まれます。

この時期のカフェイン摂取量は１日２００～３００mgまでが推奨されていますが、代用コーヒーなら赤ちゃんへの影響を気にせず、安心して飲めるのが魅力です。

カフェインの摂りすぎを避けるメリット

カフェインを過剰に摂取すると、健康に影響をおよぼすことがあります。具体的に見られるのは、以下のような症状です。

こうしたリスクがあるため、カフェインの摂取に関しては農林水産省などからも注意喚起が行われており、ガイドラインも制定されています。

ただしカフェインの影響には個人差があるため、あくまで目安として考えることが大切です。過剰摂取を避けるには、成分表示を確認してカフェインの摂取量を意識しましょう。

また、カフェインを含む飲み物とアルコールを一緒に摂取すると、アルコールによる機能低下（眠気など）が現れにくくなり、酔いに気付かない恐れがあります。

アルコールを飲み過ぎてしまう危険性があるため、カフェインと一緒に摂取しないよう注意しましょう。

『代用コーヒー』６選！それぞれの特徴を解説

代用コーヒーは原料によって味や香りに違いがあり、自分の好みに合うものを選べるのも魅力です。

ここでは代表的な６種類の代用コーヒーをピックアップし、それぞれの特徴や味わいについて詳しく解説します。

１．たんぽぽコーヒー

たんぽぽコーヒーは、たんぽぽの根を焙煎して作られる代用コーヒーです。

たんぽぽは古くからハーブや漢方として利用され、病気の予防や健康維持のために重宝されてきました。そのため、代用コーヒーとしてだけでなく、健康志向の人にも注目されています。

味わいはアメリカンコーヒーのようにすっきりとしており、飲みやすいのが特徴です。

また、ポリフェノールの１種であるクロロゲン酸が含まれており、抗酸化作用が期待できるほか、コーヒーのようなほのかな苦味や香ばしい香りも楽しめます。

２．チコリコーヒー

チコリコーヒーはフランスで発祥したとされ、ハーブティーとしても知られています。薬草のような独特の風味があり、エスプレッソコーヒーのように濃厚で深みのある味わいが特徴です。

通常のコーヒーと同じように、砂糖やミルクを加えて飲むのも一般的で、自分好みにアレンジしやすいのも魅力の１つでしょう。

また、チコリコーヒーには『イヌリン』と呼ばれる水溶性食物繊維が豊富に含まれています。イヌリンは腸内環境を整える働きがあるといわれ、食後の血糖値の上昇を緩やかにする効果も期待されています。

チコリもたんぽぽと同じキク科の植物のため、花粉アレルギーの人は飲まないように注意しましょう。鼻水や目のかゆみ、喉のイガイガなどのアレルギー反応が出現する恐れがあります。

３．玄米コーヒー

玄米を遠赤外線で焙煎し、黒焼きしたものが玄米コーヒーです。

『黒焼き』は古くから民間療法として親しまれてきた伝統的な製法で、玄米の黒焼きは漢方の世界でも広く知られています。

味わいはコーヒーに近く、香ばしくほろ苦い風味があります。さらに、玄米特有のほのかな甘みも感じられ、クセが少なく飲みやすいのも魅力といえるでしょう。

玄米には４０種類以上の栄養素が含まれているとされ『ファイトケミカル』も豊富です。ファイトケミカルは、細胞を傷付ける活性酸素を除去する働きを持つのだとか。玄米コーヒーは健康維持にも役立つといえるでしょう。

４．大麦コーヒー

大麦コーヒーは、炒った大麦をコーヒーのように抽出して作られる代用コーヒーです。通常のコーヒーと同じように、エスプレッソやカプチーノ、マキアートなど、さまざまなアレンジで楽しめます。

口あたりがまろやかで、ほんのりとした苦味がありながらも飲みやすいのが特徴です。また、大麦コーヒーは『穀物コーヒー』の１種として分類されることも。

穀物コーヒーには前述したような、たんぽぽやチコリ、麦類が原材料として使われることがあり、それらをブレンドした商品も販売されています。

５．どんぐりコーヒー

どんぐりを焙煎したのち、粉に挽いて湯で抽出したものがどんぐりコーヒーです。

炭水化物が多いことから穀物に近い風味と、ほのかに感じられるフルーティーな甘みが特徴です。

どんぐりを原料にした飲み物は、その香ばしさから『どんぐり茶』として販売されていることも多く、お茶のようなあっさりした味わいが楽しめます。

６．大豆コーヒー

大豆の栄養素をたっぷりと含んだ大豆コーヒーは『ソイコーヒー』とも呼ばれています。

たんぱく質や大豆イソフラボン、サポニンが豊富に含まれ、ホルモンバランスを整え病気予防に役立つとされる健康的な飲み物です。

味わいは、ほんのりとした甘みが特徴です。挽き方や焙煎方法によって風味が変わるため、さまざまなアレンジを楽しめます。

健康を意識する人たちの間で注目されている代用コーヒーの１つです。

代用コーヒーはどこで購入できる？

代用コーヒーを試してみたい人におすすめの販売店やカフェをご紹介します。

まずは、プレマ株式会社が運営するネットショップ『びんちょうたんコム』です。さまざまな種類の代用コーヒーを取り扱っています。

ローフードを販売するネットショップ『ロハス』では、代用コーヒーの１種である『ハーバルコーヒー』を販売中です。

チコリ、ビート、大麦、ライ麦を原材料としたブレンドで、コーヒーの風味を楽しみながら、カフェインを控えたい人にぴったりの選択肢といえるでしょう。

さらに、実際に店舗で代用コーヒーを味わいたい人には、東京都渋谷区の明治神宮前にあるカフェ＆バー『ash zero waste cafe & bar（æ）』もおすすめです。

ここでは、２０２４年８月に日本初上陸した、アメリカシアトル発の『アトモ・コーヒー』を楽しめます。アトモ・コーヒーはコーヒー豆を使わず、農業製品をアップサイクルして作られたまったく新しいコーヒーです。

店内では『ATOMOエスプレッソ』『ATOMOマキアート』『ATOMOラテ（ホット、アイス）』などが味わえるほか、エスプレッソ粉の販売も行っています。

代用コーヒーを取り扱うショップやカフェを訪れて、お気に入りの１杯を見つけてみてはいかがでしょうか。

『代用コーヒー』はカフェインをとりたくない人におすすめ！

コーヒーが好きでもカフェインが気になる人には、代用コーヒーが理想的な選択といえるでしょう。

多種多様な種類があり、コーヒーに似た深い風味や香ばしさを楽しめるのも魅力です。

カフェインを控えることで、より健康的なライフスタイルを実現できます。本記事でご紹介した代用コーヒーを、ぜひ一度お試しください！

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[文・構成／grape編集部]