「一流は一流を知る!」 本塁打王ボンズコーチがイチローの球拾いをする理由とは?
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今季、好調を維持するマーリンズのイチロー選手。6月15日のパドレス戦では第1打席に内野安打を放つと、9回の第5打席では日米通算4257本目のヒットを放ちました。
しかし、ここ数年のイチロー選手は決して順風満帆のシーズンを過ごしてきたワケではありません。ヤンキースに所属していた2013年シーズンから、マーリンズに移籍した1年目の2015年シーズンまでの3年間に放ったヒットは計329本。決して悪い数字とは言えませんが、イチロー選手にしては少し物足りない印象も受ける安打数です。
ところが、2016年シーズンは126打数44安打(6月17日現在)で、打率も3割5分近いハイアベレージ。準レギュラーという扱いではあるものの、2011年シーズン以来のシーズン打率3割も視野に入る活躍を見せています。
好調の理由の1つにボンズコーチの存在
2016年シーズン、イチロー選手が継続して好成績を残している要因はさまざまありますが、1つにはメジャーリーグのレジェンドとも言うべき本塁打王バリー・ボンズのコーチ就任があると言われています。
ボンズが選手時代の2001年シーズンに放った73本塁打は、今も破られていない不滅の記録。通算本塁打数762本もメジャー歴代1位で、長距離打者としては歴代No.1とも言われる大打者です。
出典:MLB.com
イチロー選手も、事あるごとに「ボンズコーチの存在の大きさ」について語っていますが、ボンズコーチも「教えることは何もない。状態良く試合を迎えるために見守ることが仕事」と語るほど、イチロー選手に全幅の信頼を寄せています。
ボンズコーチがイチローにした約束
今シーズン開幕直後、ボンズコーチはイチロー選手にこんな約束をしたと言います。
「できるだけ安打のボールを拾ってあげる」
そして、約束の理由を次のように語りました。
「イチローは努力に努力を重ねてここまで来た。ボールは寄付してもいいし、親しい友人やファンにあげてもいいだろう。ガラスケース越しに眺めるのもいいね。ほかの誰でもない、イチローだけがそうするのに相応しいんだ」
イチロー選手は、このボンズコーチの心遣いに、ちょっとしたユーモアを交えつつ感謝の意を示します。
「記録と向き合った人だからこそ気持ちが分かるのでしょう。ボンズの場合は全部、(本塁打で)外に出ちゃうから回収できないんだけど、僕の場合は内側だから」
常に先発出場が保証されているワケではなく、「代打の代打」を送られるなどのハプニングもありましたが、それでも今シーズン、安定した成績を残し続けることができている理由には、ボンズコーチという心強い味方を得たことによる精神的な安定があるはずです。
現在、ボンズコーチが回収し、イチロー選手に手渡したボールの数は約15個。自分が一流であったからこそ、一流が直面するプレッシャーや一流が求めることが理解できるボンズコーチの協力を得て、イチロー選手はメジャー通算3000本安打を目指します。
現在メジャー通算安打数2979本で、3000安打まではあと21本。いつ達成してくれるのか、今から楽しみですね!