味噌汁のワカメ、最初に入れる?最後? 鮮魚店に聞いた『正解』は…
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- 取材協力
- 山内鮮魚店
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日本人は海藻をたくさん食べる文化を持っています。海苔のほか、ワカメもまた和食では欠かせない食材ですよね。
ワカメは、海藻類の中でも特に栄養価が高く、低カロリーでミネラルや食物繊維が豊富。『海の野菜』ともいえる存在のため、積極的に食べていきたいところです。
しかしワカメについて、意外と詳しく知らない人もいるかもしれませんね。
ワカメについて、三陸産のおいしい水産物を販売している『山内鮮魚店』に取材しました。同店ではワカメも各種扱っています。
ワカメには3種類ある!
ワカメとひと口にいっても、乾燥ワカメ、塩蔵ワカメ、生ワカメの3種類あります。
『山内鮮魚店』によると、それぞれ以下のような特徴があります。
乾燥ワカメ
画像提供:『山内鮮魚店』
常温保存OKで、軽量でコスパがよく、磯の香りは控えめなのが特徴です。
水で3~5分戻して使いますが、戻しすぎに注意。戻したワカメをシラスとポン酢で和えるなどすれば、あっという間に小鉢が一品でき上がりです。
戻したらすぐ使うのがポイントで、時間が経過すると香り、食感が落ちてしまいます。
塩蔵ワカメ
画像提供:『山内鮮魚店』
香り・食感・風味が豊かで、素材感が強いのが特徴。
流水で1~2分もみ洗いし、さらに水に3~5分浸けて塩抜きします。塩が残ると、味噌汁がしょっぱくなるので要注意です。
生ワカメ(ゆで済み)
※写真はイメージ
色・香り・食感すべてよいのが特徴。購入後は要冷蔵で、下処理は不要です。さっと洗って必要に応じてカットして使いましょう。調理時に加熱しすぎは厳禁です。
3種類のワカメですが、取り扱いで共通するのは以下の点です。
・戻し水は常温を使い、熱湯はNG。
・戻し時間は短めでOK。
・使う直前に戻すと、食感と香りが最高に生きる。
ワカメのみそ汁を作る時の注意点
みそ汁の具といえばワカメは定番です。では、みそ汁にワカメを使う時は、どのような点に注意すればいいのでしょうか。
『山内鮮魚店』にうかがったところ、このようなアドバイスがありました。
ワカメの緑色やうまみ成分は熱に弱く、煮すぎると色が悪くなり、ぬめりが出て食感が損なわれます。
みそを溶いた後、火を止めてからワカメを入れるとベストな状態に仕上がります。
また、特に塩蔵ワカメを使用する時は、塩分過多に注意しましょう。みそは最初から入れすぎず、一度味見してから調整するのが鉄則です。
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さらに『山内鮮魚店』によると、ワカメのみそ汁を作るなら「だし・具材との相性も考えてみましょう」とアドバイスがありました。
ワカメは優しいうま味・穏やかな香りが特徴です。
昆布だし・かつおだしとの相性抜群ですが、煮干しだしはやや風味が強めなので、バランスに注意してください。
合わせる具材は、豆腐、長ネギ、油揚げ、タマネギなどがよく、香りや旨みが強いキノコ、根菜類については相性がいまひとつ。組み合わせには工夫が必要となります。
また、みその種類ですが、米みそ・合わせみそが定番。赤みそは強すぎてワカメの風味が負けやすいです。
「日本人は海藻を食べる量が少なくなっている」といわれる昨今。
ワカメは栄養豊富なので、みそ汁に入れるなどして、積極的に食卓に取り入れてみてください。
[文/高橋モータース@dcp・構成/grape編集部]