Xで話題の漫画『おせっかい女子』 作者が語るちとせ誕生の背景
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- 協力
- @ky365d






あなたの周りに、おせっかいな性格の人はいますか。
不必要に他人のことに立ち入ってしまうため、相手次第では「いらぬ世話だ」と思われてしまうことも…。ただ、そんなおせっかいぶりに、心を救われている人も少なくないでしょう。
おせっかいな性格の女の子を主人公とする創作漫画を投稿し、たびたびXで話題を呼んでいるのが、ひかる(@ky365d)さんです。
『おせっかい女子』こと、高校生の蒲郡ちとせは、同じ高校に通う牧田くんに夢中。
好きな気持ちが先行しすぎるあまり、よくおせっかいな一面を発揮してしまいます。例えば…。
ある日、牧田くんが体調不良で学校を休んでいることを、知人伝いで知ったちとせ。
通常、お見舞いに行くのは、親友や恋人などの親しい間柄である場合が多いでしょう。
ちとせは、互いが『まだ』恋人同士でないのにもかかわらず、牧田くんのもとへ行っていいものかと、頭を悩ませるのでした。
自らがおせっかいであることを自覚しながらも、「少しでも相手のためになれば」と行動に移そうとするさまに、思わず共感してしまう人もきっといるはずです。
ちとせと牧田くんは、互いに気があることが伝わるシーンが随所に描かれているものの、なかなか距離が縮まらないもどかしさが続きます。そのじれったい関係性が、Xユーザーの間で繰り返し話題になっているようです。
『おせっかい女子』シリーズについて、作者へインタビュー
grapeはひかるさんに、『おせっかい女子』シリーズについてインタビューを行いました。
――『おせっかい女子』シリーズは、主人公である蒲郡ちとせのキャラが魅力的です。誕生した背景を教えてください。
『おせっかい女子』シリーズの1つ前の漫画を描いていた時、メインキャラ2人にちょっかいを出す『おせっかいキャラ』が欲しくなり、そこで誕生したのが蒲郡さんでした。
蒲郡さんを描いているうちに楽しくなり、単体でも描くようになって今に至ります。
『おせっかい女子』シリーズの前に描いていた漫画
もともと別シリーズのサブキャラとして生まれたちとせが、独立した主人公へと成長していった経緯は、作者自身も予想していなかった展開だったようです。
――『おせっかい女子』シリーズにおいて、ちとせへ密かに思いを寄せる牧田くんの存在も欠かせないですよね。牧田くんの誕生背景と、あえて顔を描いていない理由があれば教えてください。
蒲郡さんに対してグイグイいける素直なキャラがいいなと思い、牧田くんができ上がりました。
顔を描いていないのは、もともと私自身が『ギャルゲー好き』だからです。『ギャルゲー』は主人公の顔が描かれてないことが多いんですよ。多分プレイヤーが感情移入しやすくするためだとは思うんですが、それと同じように「見てくれる方へ感情移入させやすいように」と、顔を描かないで始めました。
今では、描き続けているうちに牧田くんのキャラが勝手にできてきたので顔を描きたいのですが、描くタイミングを完全に見失っています。いつかシレッと描くと思います。
ちとせがお見舞いに来てくれた喜びで舞い上がる牧田くん
顔が描かれていないことで、読者それぞれが自分なりの牧田くん像を持ちながら読み進められる構造になっています。「いつかシレッと描く」というコメントに、牧田くんの顔が公開される日を待ちわびている読者も多いようです。
恋愛模様の描写に込めた「妄想と想像」
――ちとせと牧田くんの、お互いに気があるのになかなか結ばれない…そんなもどかしさに胸がキュンとします。こうした描写には、ご自身の過去の恋愛経験が投影されているのでしょうか。また、恋愛模様を描く上でヒントにしているものはありますか。
自分はこんな経験したことないです(笑)。
恋愛は、結ばれるまでが一番つらくて一番楽しいとも思うので、そこをいろいろと妄想、想像して描いています。
そう考えると、今まで意識したことはないですが、少女漫画やギャルゲーなどの『胸キュンシーン』が自分の中でヒントになっているのかもしれません。
――ちとせをはじめとした女の子のキャラクターを描く上で、意識していることはありますか。
自分の画力の足りなさもありますが…。かわいすぎる、美少女すぎるよりはどこか素朴さが伝わればいいなとは思って描いていますね。
でも、どこかかわいさが伝わればとも思っています。
ちとせを含む3人の女の子を描いたカラーイラスト
「素朴さ」と「かわいさ」を両立させるというキャラクター造形の方針が、ちとせをはじめとした登場人物たちの親しみやすい雰囲気につながっているようです。