「褒めたつもりだったのに…」 誤用されがちな『ことわざ』3選 正しい意味は?
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ことわざとは、昔から人々の間で言い伝えられてきた、生活の知恵や教訓、風刺を短く表した言葉です。
普段の何気ない会話の中でことわざを取り入れると、スマートな表現ができ、説得力も増すでしょう。
しかし、誤った使い方をすると、相手に誤解されたり、信頼を損なったりしてしまうこともあります。
間違って使っていない?誤用が多いことわざ・慣用句
本記事では、間違えやすいことわざや慣用句を3つピックアップし、ご紹介します。
正しい意味で使えているか、チェックしてみてくださいね!
情けは人のためならず
『情けは人のためならず』の情けとは『親切』という意味。
それが「人のためではない」というので、「親切は人のためにならない」という意味…と思ってはいませんか。
実は、まったく逆の意味なのです。
※写真はイメージ
正しくは、「親切は巡り巡って自身に回ってくるから、人助けは自分のためでもある」という意味。
困っている人を助けることは自分のためにもなるので、どんどん『情け』をかけていきましょう。
敷居が高い
『敷居が高い』と聞くと、どんな様子をイメージしますか。
高級レストランなどに対して「あの店は高すぎて、敷居が高い」という使い方をしている人も珍しくないでしょう。
分不相応だったり、手の届かなかったりするものに対して、この言葉は多く誤用されています。
しかし、本来は『高級』『格式高い』とは関係のない意味をもつ表現なのです。
※写真はイメージ
『敷居が高い』とは、過去に迷惑をかけたために罪悪感があり、その人の家の敷居をまたぐことができない心境を表す表現。
つまり「相手に不義理などをしてしまい、その人のもとに行きにくい」という意味です。
誤った用法で「あの店は敷居が高い」と言うと、「過去に何かトラブルを起こしたのかな…」と思われてしまうかもしれません!
金額が高すぎて行くことが困難な店に対しては、「ハードルが高い」などと言い換えてみてはいかがでしょうか。
馬子にも衣装
『馬子にも衣装』は「まごにもいしょう」と読みます。
その読み方から、「孫に素敵な衣装を買い与えること」だと思っている人もいるようです。
かわいい孫には、おしゃれな服をたくさん買ってあげたくなるでしょう。
しかし、『馬子』は『孫』ではありません!
※写真はイメージ
『馬子』とは馬の世話をして、人や荷物を運ぶ人のこと。かつては身分の低い人や、下働きの人がその役割を担っていました。
つまり「どんなに身分の低い人でも、きれいな衣装を着せ、身なりをきちんとすれば立派に見える」というたとえです。
似合っていると褒めるつもりで「馬子にも衣装ですね!」などと言ってしまうと、空気が凍るかもしれません…。
あなたはいくつ、正しい意味で使えていましたか。『全問正解』した人もいるかもしれません。
ただし、言葉は移り変わっていくものです。『誤用』とされている使用法が主流になることもあるでしょう。
どんな表現も、なるべく誤解を生まない文脈で使うのがいいかもしれませんね!
[文・構成/grape編集部]