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数日がかりで撮影を続けて… 高校生の努力が結実した『幻の銀河』の1枚

By - しぶちゃん  公開:  更新:

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高校生が撮影した『ファントム銀河』の写真

私たちの頭上に果てしなく広がる宇宙。

想像を超えた広大な空間に、途方もない数の銀河が存在しています。

日頃から天体観測に取り組む東京都立立川高校天文気象部(@tamc_net)の部員は、2025年11月、およそ3200万光年の彼方にあるとされる『ファントム銀河』の撮影に成功。

暗さや判別の難しさから『幻の銀河』とも称される、渦巻き状の天体の姿をご覧ください。

高校生が撮影した『ファントム銀河』の写真

写真の中央で鮮やかな光を放っているのがファントム銀河、別名『M74』です。

大きな特徴は、地球から渦巻きの正面が見える『フェイスオン』の構造である点。

はるか遠くにある銀河の光と、渦の形がきれいに写る光景は神秘的で、宇宙のロマンを感じさせます。

幻想的な光の広がりと『M74』という別名から、「『M78星雲』にいるという設定のウルトラマンは、この星にもいるのでは?」と空想した人もいるかもしれませんね。

『幻の銀河』と呼ばれるファントム銀河 撮影した高校生を取材

撮影したのは、同部2年生の荻島侑大さんです。

宇宙のロマンを感じる1枚に感動した筆者は、荻島さんを取材。撮影の裏側について聞きました。

――ファントム銀河を撮影しようと思ったきっかけを教えてください。

実は、ファントム銀河は2024年にも撮影していたんです。

ですが、天体写真を撮り始めたばかりだったので、全然うまく撮れませんでした…。

今回は「去年のリベンジを」と思い、再挑戦しました。

こちらが、2024年に撮ったファントム銀河の写真です。

高校生が撮影した『ファントム銀河』の写真

十分美しいですが、2025年に撮影した1枚と比べると、ややぼんやりとした印象もあります。

今回の撮影の裏話については、次のように明かしてくれました。

撮影には、学校の屋上にある天体ドームの望遠鏡を使いました。

1日約1~2時間、数日がかりで撮影しましたね。

専用ソフトで重ねた複数枚の写真を平均化して処理しました。

撮影は意外と難なく終わったのですが、『M74』は特に暗い天体なので、ノイズを目立たせない処理や、光害の補正などが大変でした。

また、荻島さんは部活動を通して、1か月におよそ5,000枚の写真を撮影していると言い、「2024年の写真と比べると、この1年間での成長を実感しました」と話してくれました。

長時間、粘り強く撮影を続け、さらに高度な画像編集を重ねた1枚。

幻想的な『ファントム銀河』の写真は、宇宙のロマンと荻島さんの努力が凝縮された1枚と言えるでしょう!

※本記事は投稿者様の許諾を得た上で掲載しております。


[文・構成・取材/grape編集部]

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協力
@tamc_net

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