「ずっしり、もふもふ」3歳のトイプードルを抱いて気づいた、もう一度犬を愛する覚悟
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トング片手に夏の早朝散歩へ 街にゴミが増えて気づいた『自分の心の整え方』吉元由美の『ひと・もの・こと』 作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。 たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会っ...

チャーミングなしぐさに騙された… AIフェイク動画に「がっかり」して気づく真偽を見極める大切さ吉元由美の『ひと・もの・こと』 作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。 たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会っ...






吉元由美の『ひと・もの・こと』
作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。
たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。
ただ、決めればいいこと
ちょっと不思議な偶然の話をします。いえ、「そんなこと??」と思われるかもしれない。
たいしたことではないかもしれない。ただ、『決める』ということのハードルの高さに、ちょっと立ち止まっているのです。
高い段差をなかなか飛び降りられないときのように。
そんな段差の上で、どうしよう、どうしようと、人知れずモヤモヤしているという話を。
車で帰宅中、突然メッセージが頭の中に飛び込んできました。
「ラニ(4年前に旅立った愛犬)がママのところに帰るときには、C C(ずっと通っていたトリミングサロン)を通して帰るから」
いわゆる『メッセージ』と『インスピレーション』と『思いつき』の差がわからない。私にはそんな能力はありません。
『メッセージ』というと何だか嘘くさく、勘違いしている人のように思われそうなのですが、何しろふっとその言葉が飛び込んできたのです。
これが半年ほど前、まだコートを着ていた冬のある日のことです。
そして一ヶ月前、C CのNさんから電話がありました。
「3歳になる黒のトイプーを譲渡したいという方がいるのですが、新しい子を迎えるお気持ちはないですか?」
え?ちょっと待って。こういうシナリオ?このトリミングサロンでは、このようなわんこの譲渡や里親探しなどはまったくしていないのですが、高齢でわんこを飼えなくなりそうだというご夫妻からの依頼があったというのです。
早速、その子のトリミングの日にそっと会いにいきました。
抱っこさせてもらうと、ずっしり、ちびっこだったラニの倍くらいの重さ。
久しぶりに抱っこしたもふもふ、こんな感触にどれだけ慰められ、癒やされたか。そんなことを思い出しました。
血統書を見せてもらい、え?とびっくりです。誕生日がラニを毎朝散歩してくれた父と同じ。
そしてブリーダーさんは娘と同じ名前。
わんこの名前は『ラッキー』、何かとつながりを感じてしまうのです。
これは、ラニがメッセージしてきた通り、新しい子を迎える流れになるのかと思いきや…。
問題はここからです。アメリカに住む娘は、絶対に飼ってはダメ、絶対にダメ!と。LINE通話で厳しく言われました。
ラニが亡くなったときの私の落ち込みを知っているだけに強く反対しているのだと思います。
夫も、消極的です。犬と暮らすというのはお世話もそれなりに大変です。
でもわんこたちは「ただ愛する」ことを示してくれる、教えてくれる存在なのです。
ただ愛することを私に向けてくれたことを、私は実践していけばいい。
またそんな時間と関係を持てたらいいなあ、と半ば憧れと諦めを持ってラッキーの写真を眺めています。
ただ、決めればいいこと。迎えると決めればいいこと。迎えないと決めればいいこと。うーん、そういうことです。
作詞家・吉元由美の連載『ひと・もの・こと』バックナンバー
※記事中の写真はすべてイメージ
[文/吉元由美 構成/grape編集部]