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昔は毛筆、今は自撮り動画 入社試験の変革に昭和のアナウンサー驚く

By - 押阪 忍  作成:  更新:

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こんにちは、フリーアナウンサーの押阪忍です。

ご縁を頂きまして、『美しいことば』『残しておきたい日本語』をテーマに、連載をしております。宜しければ、シニアアナウンサーの『独り言』にお付き合いください。

TV局のアナウンサー試験
アナウンサー押阪忍の『美しいことば』

先日、あるTV局のアナウンサー試験に携わっている、旧知のアナウンサーの友人と言葉を交わす機会があり、いまも変わらず人気の採用試験についてたずねてみました。

10年ほど前は、全国から3千人近い応募があったそうですが、いまは少し落ち着き、それでも各局ともに2千人位の学生が毎年応募しているそうです。採用人数は、局により、又その年の事情により違うそうですが、4~5名、女子アナ3名、男子が2名程度が平均ではないかということでした。

まず『エントリーシート』で、第1関門が突破できるかどうか…。そこで100名程度に絞られ、それからプレ試験ともいうべき『インターシップ』での勉強会やセミナー、研修会があり、そこで20~30名に絞られ、いよいよ正式なスタジオでの試験、面接という流れになるそうです。

驚いたことには、SNS時代なんですねぇ。TV局も採用試験に日程や時間を割かれるのを省くために、ナント、応募者本人の自己PRの『動画』を提出して貰い、セミナーの前に、動画による採点をしているのだそうです。

応募者はスマホの自撮りで練習して、(成人式の晴れ着ではありませんが)それなりの衣装を選び、ヘアメイクもして、希望TV局にメールで送る…。 TV局の採用者側も、応募者の表情と話し方と雰囲気は『1分』で分かる訳ですから、これはお互いに理に適った応募、採用方法ではないかと思ったことでした。

いずれにしても、アナウンサー試験は、まだ狭き門のようですね。

それにしてもスマホ時代。
自撮りの『動画』でアナウンサーに応募!

毛筆で履歴書を書いた昭和のアナウンサーは、まるで浦島太郎になったひとときでした。

<2018年3月>

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フリーアナウンサー 押阪 忍

1958年に現テレビ朝日へ第一期生として入社。1965年には民放TV初のフリーアナウンサーとなる。以降TVやラジオで活躍し、皇太子殿下のご成婚祝賀式典なども行う。2018年現在、アナウンサー生活60年。
日本に数多くある美しい言葉。それを若者に伝え、しっかりとした『ことば』を使える若者を育てていきたいと思っています。

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