グラブを持ったウィザード 世界に誇る侍ジャパンの守備職人・菊池涼介
公開: 更新:


夏の甲子園で初優勝した沖縄尚学 比嘉監督の言葉に「名将ですな」「一層有名になっていく」夏の『阪神甲子園球場』で行われた、『第107回全国高等学校野球選手権大会(通称:甲子園)』。2025年8月23日に行われた決勝戦では、沖縄県の沖縄尚学高等学校と東京都の日本大学第三高等学校が対戦しました。激闘の末に栄光を勝ち取ったのは、沖縄尚学。3対1で日大三高に勝利し、念願の初優勝を果たしました。

【2025甲子園決勝】 沖縄尚学が優勝! 夏制覇に「初優勝、おめでとう!」「感動をありがとう」107回目となる甲子園で、沖縄尚学が日大三との激闘を制し、優勝をつかみました。
野球の国際大会「第4回ワールド・ベースボール・クラシック」(以降はWBC)で6連勝を飾り、無敗で準決勝進出を決めた我らが侍ジャパン。
なんといっても、打線が絶好調ということが快進撃を支えている一因。しかしいくら点数を取っても、その点数を守りきれなければ試合に勝つことはできません。
そんな侍ジャパンの頼れる守備の要といえば、二塁手のポジションに入っている広島カープの菊池涼介選手でしょう。
菊池選手は4年連続ゴールデングラブ賞を受賞。今大会でも毎試合のようにナイスプレーを見せ、相手チームのチャンスをことごとく潰しています。
普通であればヒットの打球がアウトになってしまうのですから、打者からすればセカンド方面には打ちたくないでしょう。
オランダ戦で見せたダイビングキャッチ
菊池選手の今大会のプレイで特に印象深いのは、3月12日に行われたオランダ戦。7回1死ランナー1塁の場面で見せた、こちらの守備。
松井裕樹投手の股を抜く、通常であればセンター前ヒットという当たりを菊池選手はダイビングキャッチ。
そのまま、グラブトスで遊撃手にボールを送り、ランナーをアウトに!
グラブトスでなくても体勢を整えてから送球しても十分、ランナーはアウトにできたようにも見えます。菊池選手は試合後このプレーについてこのように振り返っています。
マウンドに跳ねてくれたから捕れたという感じなんですが、最高の舞台で最高のプレーができたので嬉しいです。
ゲッツーいければ取りたかったんですけど、一つ(アウトを)取れてよかったです。
なんと菊池選手は、あくまでゲッツーを狙っていたからこその素早いグラブトスだったとのこと。
この当たりでゲッツーを狙いにいくあたり、次元が違います。ちなみにこのプレーには、相手チームであるオランダベンチからも拍手が出ていました。
その守備力の高さは同業者たちも認めるほど