「モーセの十戒のよう」 香港デモの映像に、心打たれる
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今、もっとも狙われやすいのは… 新しい犯罪傾向にゾッとする残念なことに、空き巣や強盗などの事件はなくならず、連日のようにニュースをにぎわせています。玄関前に監視カメラを設置するなど、防犯対策をしている人もいるでしょう。しかし、近年では犯行の手口や傾向に変化が起こっており、従来の対策だけでは不十分な可能性があります。

リンゴの形をしたキーホルダー 実はこれ…「もっと輪を広げたい」「素敵な活動」漫画家の、ずくなし黒岩(@kurokuroyuyuyu)さんがXに写真を公開。ねぷた絵を「なんとか残せないか、いろいろな人にこの美しさを伝えられないか」と、頭をひねり始めたのがきっかけで、2023年の秋頃からある活動を始めたといいます。活動の一環として完成させた作品とは…。
香港では、中国本土に犯罪容疑者の身柄引き渡しを認める『逃亡犯条例』の改正案をめぐって、市民の抗議デモが行われています。
その活動は過去最大ともいわれ、2019年6月9日には100万人規模の市民がデモに参加しました。
産経ニュースによると、警察は催涙ガスやゴム弾でデモ隊の一部を強制的に排除。その結果、多くのケガ人が出たことなどから、香港政府は15日に市民へ正式な謝罪をしました。また、条例改正案の審議を無期限で延期するとも発表しています。
これに対し、16日に再び200万人近い市民が改正案の撤回を求めるデモを行いました。
救急車をよけるデモ隊
16日のデモで撮影された、ある映像が「考えさせられる」と話題になっています。
香港のニュースメディア『立場新聞』がFacebookに投稿した、こちらの映像をご覧ください。
デモ行進の群衆が道路をふさいでいますが、救急車が通る際には、声をかけ合って道をあけています。
デモを行っているのは、けして暴徒などではなく、秩序を守って冷静に抗議を行う人々の集団であることが、この映像からもよく分かります。
映像を見た、多くの人々からコメントが寄せられています。
・暴動ではないという、なによりの証拠。
・『モーセの十戒』みたい。香港の人の優しさが分かる。
・平和的で秩序ある香港の市民。誇りに思います。
香港デモの背景
イギリスの植民地とされていた香港では、1997年の中国返還以後も、一定の自治を認める『一国二制度』を適用してきました。
『逃亡犯条例』の改正が実現された場合、実質的に香港市民も中国当局の取り締まり対象となり、「一国二制度が事実上崩壊し、言論の自由や人権が失われるかもしれない」と多くの市民が不安を感じています。
また条約が改正されると「香港で活動する活動家など中国政府に批判的な人物が容疑を作り上げられ、中国本土へ引き渡される」といった懸念もあり、香港を訪れた外国人ビジネスマンや観光客も、引き渡しの対象になる可能性が指摘されています。
多くの日本人も在住している香港。このデモの結果が日本にもたらす影響は、けして少なくないでしょう。
[文・構成/grape編集部]