「暖房を30℃に設定してください」 ダイキンが教える『冬前の対策』に…「気にしてなかったわ」
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撮影:grape編集部

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2025年11月下旬現在、朝晩は肌寒さが一段と増してきました。
これからさらに気温が下がれば、エアコンを使用する日も多くなるでしょう。
空調メーカーのダイキン工業株式会社(以下、ダイキン)によると、エアコンを本格的に使い始める前に『やっておいたほうがいいこと』があるといいます。
夏だけじゃない!冬前の『試運転』が超大事…?
エアコンの試運転と聞くと、夏をイメージするかもしれません。
しかし夏と同様、冬前の試運転も、冬本番を迎える前のエアコンのトラブルを防ぐために欠かせないとか。
今回は冬の試運転について、ダイキンのコーポレートコミュニケーション室広報グループの、重政周之さんに話をうかがいました。
冬を迎える前に、なぜ試運転をしておいたほうがよいのでしょうか。
冬を快適に過ごすためにも、暖房シーズン前にエアコンが正常に動くかどうかを、試運転で確認しておくことをおすすめしています。
なるほど。確かに、真冬にエアコンが異常を起こしたら困りますね。
試運転はどのように行えばよいのでしょうか。
暖房を28~30℃に設定して、10分ほど運転するのが基本的なやり方です。
その際に、温風がしっかり出ているか、聞き慣れない異音や異臭がしないか、運転ランプが点滅していないかなどを確認してください。
冬前の試運転の目的は、故障や不具合の早期発見です。
冬になってからエアコンの不具合が起きると、快適な室温を保てないなど、不便な思いをすることになります。
そのため、本格的な暖房シーズンを迎える前に試運転を行い、不具合などがないかを確認しておきましょう。
撮影:grape編集部
試運転により何か不具合が見つかれば、暖房シーズン前に対処できるかもしれませんね。
ちなみに試運転をする時期はいつ頃がおすすめですか。
試運転を実施する時期については、外気温が10℃を下回るくらいのタイミングが適しています。
気温が高い日に実施しても、すぐに室温が設定温度の28~30℃に達してしまうため、10分間の運転をしてくれない場合があり、正常に動くかを確認できないことがあります。
エアコンは室温が設定温度に達すると運転を弱めてしまうため、暖房運転が一定時間続くことを確認するためにも、外気温が10℃以下の時期に試運転を実施しましょう。
試運転のタイミングで、フィルター汚れと室外機周りもチェック!
重政さんによると、試運転を行うついでに、フィルターの掃除や室外機周りの整理もしておくのがおすすめだそうです。
フィルターを掃除する
フィルターにホコリがたまると、室内機内部にある部品の熱交換器を通る空気の量が減り、熱を送り出す効率が下がってしまいます。
画像提供:ダイキン工業株式会社
効率が下がると、室内が暖かくなるまでに時間がかかることでエアコンが余計に稼働するため、消費電力量が増加してしまうのです。
そのため、快適に過ごすためだけでなく、節電のためにも、2週間に1回を目安にフィルターの掃除を行いましょう。
室外機周辺をスッキリさせる
エアコンの暖房は、外の空気中の熱を室外機で集めて、室内機を通じて部屋に暖かい空気を送り込んでいます。
そのような仕組みから、室外機周辺に障害物があり、空気の通り道である吸込口や吹出口がふさがれると、熱を効率的に集められず、無駄な消費電力につながってしまうそうです。
室外機環境のNG例(撮影:grape編集部)
室外機周りをスッキリさせておくだけでも、暖房効率を保ち、電力のロスを減らすことができますよ。
試運転を行うタイミングでチェックしてみてください。
試運転とお手入れで冬を快適に
冬場の暖房は、家族や自分自身の健康を守るためにも欠かせません。
そのため、本格的な暖房シーズンを前にエアコンの試運転を行い、正常に運転できるかを確認しておくことはとても大切です。
また、エアコンをより効果的に、そしてエコに使うためにも、試運転のタイミングでフィルターの掃除をし、室外機周りを片づけておくと安心ですよ。
エアコンがフル稼働できる環境を整えて、快適な冬を迎えましょう!
[文・構成・取材/grape編集部]