地震速報後の数秒間のパニックを避ける 元救助隊長が教える『室内で最初に向かうべき場所』
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※写真はイメージ
防災士
幾田雅明
東京消防庁で消防官として38年間勤務。特別救助隊員や救助隊長を歴任し、大井消防署では大隊長、町田消防署では警防課長補佐を務めた。
定年退職後は、消防職、団員の心をケアするNPO 法人『日本消防ピアカウンセラー協会』の設立に関わり、副理事長を務める。防災士の資格を保有。
テレビドラマ『TOKYO MER~走る緊急救命室~』をはじめ、消防監修及び消防隊員役の演技指導も行っている。

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緊急地震速報が鳴った際に取るべき行動を、元消防隊員の防災士・幾田雅明さんが解説します。
三陸沖を震源とする地震を受け、『北海道・三陸沖後発地震注意情報』が発表されている2026年4月23日現在。大地震が発生する可能性が平時より高まっているとされます。
いざ緊急地震速報が鳴った時、私たちはどのような対応を取ればよいのでしょうか。
筆者が幾田さんを取材し、屋内、屋外それぞれのケースに分けて、話を聞きました。
幾田雅明さん(撮影:grapeライフハック編集部)
緊急地震速報で取るべき対応は? 元消防隊員の防災士が解説
速報が鳴ってから、実際に強い揺れが到達するまでは、数秒から数十秒程度しかないといわれています。
パニックにならず、被害を最小限に抑えるためにも、日頃から行動をイメージしておくことが大切です。
在宅時の対応 『保安装備』を身につけて避難経路を確保
――緊急地震速報が鳴った際の、在宅時の対応について教えてください。
日中ならまず、靴やヘルメットといった『保安装備』を身につけるか、携えるようにしてください。
ガスコンロやストーブなどの火気を使用している場合は、ただちに火を消しましょう。
最近では、地震の揺れを感知した時に自動的に消火されたり、ガス供給が遮断されたりする機器もあるので、あらかじめ確認しておくと安心です。
そして、周囲を確認し、身の安全を図れるテーブルの下などへ移動して、大きな揺れに備えます。
夜の就寝時は、近くにある防災用品や保安装備などを確認し、できれば着装をして、枕などで頭部を守ってください。
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こうした基本行動を取ることで、揺れによる直接的な被害や火災のリスクを減らすことにつながります。
また、マンションに住んでいる場合は特に意識しておきたい行動があるそうです。
マンションにいる場合は、すぐに近くのドアを開けてください。
揺れた後、建物が変形してドアが開かなくなった場合に備えて、避難口を確保するためです。
地震後、万が一開かなくなってしまった場合は、ベランダなどの避難ハッチを確認したり、隣の家と隔てた壁を破壊したりして、避難経路を確保してください。
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閉じ込めを防ぐためにも、避難経路の確保は初動で意識しておきたいポイントの1つです。
事前に設備の位置を確認しておくことも、いざという時の行動をスムーズにします。
屋外の対応 頭上を確認しながら最新情報を収集
――屋外にいる際の対応も教えてください。
まずは、自分がいる場所が安全かどうかを確認してください。
前後左右だけでなく、頭上もです。
自動販売機といった転倒の危険があるものからはすぐに離れ、バッグなどを頭部に当てて、落下物に備えましょう。
――揺れが収まった後は、どうすればいいでしょうか。
揺れが収まった後でも、むやみに動き回るのは危険です。
近くの一時避難場所を確認し、建設中のビルなどからの落下物に注意しながら移動してください。
また、避難時はラジオなどで最新の情報を確認しながら行動することが重要です。
実際に東日本大震災の被災地では、歩行中の余震に気づけないケースもありました。
ラジオを聴いておけば、アナウンサーが必ず「余震発生」と伝えてくれます。
情報を把握しておくことで、余震発生時にも、頭上確認などを迅速に行うことが可能です。
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速報から地震発生までのわずかな時間 取った行動で身の安全につながる
緊急地震速報が鳴ってから強い揺れが来るまでの時間はわずか。
ですが、その間に取った行動によって、身の安全が大きく左右されるはずです。
自分や周囲の命を守るためにも、適切な対応を知り、『もしも』に備えておきましょう。
[文・構成・取材/grapeライフハック編集部 しぶちゃん]